Powered By Blogger

2009年4月2日木曜日

いざ、いさざ!

 能登半島の出っ張った富山方向、能登島をくわえ込んだあたり、
穏やかな海岸線を「内浦」と呼び、反対側、馬の頭の形の鼻先からたてがみに掛かる方向を、荒々しい波の渦巻く「外浦」と呼ぶが、その穏やかで波が立っているかわからないような水面を眺める穴水町では、おいしいものを年中食べれるというイベント「まいもんまつり」が町内の食事処で開催される。冬の陣・能登牡蠣と入れ替わり「春の陣・いさざまつり」の時期。
 「いさざ」は春の訪れを告げる別名「シロウオ」と呼ばれるハゼ科一年魚。
体長は約4cmくらい、体色は半透明、黒い斑点が透けて、その斑点と二つの黒い目が、上から眺めるとまるで「ニコちゃんマーク」のようにかわいいのだが、産卵のために川を遡るこのちいいさな魚を、躍り食いするのだ。 たしか以前福岡あたりで、もう少し小さな白魚の踊り食いを経験したことはあるが、そのときは杯(さかづき)に数匹、ぐいっと飲み込んだ記憶がある。
ところがこちらはちょっと小振りのどんぶりに20~30匹所狭しと泳いでいる。箸でつまもうにも生きが良くてなかなか言うことを聞いてくれず、時々器の外にはねて行ってしまう・・・・そいつをどうにか三杯酢の中に移し、動きが少し鈍くなったところを口の中へ「いざ、いさざ!」
 ところが4cmの魚を飲み込むにはちょっと無理があり、「ごめんなさい!」とつぶやきながら歯を立てる。残酷だな~と思ったその次の瞬間、その歯ごたえがものすごく心地よくて、次の一匹に箸を延ばす。
 今回のコースには躍り食いの他に以下のようないさざ料理も
・いさざの卵とじ
・いさざの天ぷら(大盛り!)
・いさざのお吸い物
全部で百匹は胃の中に吸収されたようだ。
 このいそざ3月下旬がピークで、桜の花の開花とともにシーズンは終りとなる。

2009年3月20日金曜日

朝の風景 その6 伏見川

 うちの近所を流れる伏見川は、金沢の南端の満願寺山・窪町あたりを源流に、お隣の野々市町の近くを通り北西に進み、日本海に注ぐ手前で金沢市内を流れる犀川と合流する川。
 日も長くなったことだし、冬の間中止していた朝の河原の散歩を再開した。うちの近所は極めて下流のせいか、子供の頃は魚釣りをすると言うより、ゴミ釣りをしていたような川だったが、下水道が整備され近所に大型の地下浄水場が出来たためか、最近はものすごくきれいになった。
誰かが放した鯉が大型化して何匹も並んで泳ぐ魚影があり、鮭の遡上する姿も見られるようになった。河原には20年くらい前に植林され「桜の名所」となった桜並木があり、いつもの鷺がいつもの場所にたたずみ、鳥の種類も年々増えていくように感じる。
 その伏見川に掛かる六つの橋分を約40分かけて歩くのだが、何年も前からこの散歩道ですれ違う反対方向に散歩する方が何人もいて、いつものように「おはようございます」のあいさつ。
上流には雪がまだうっすら残る山々が見え、足元の土手を見るとツクシがあちこちに顔を出し、黄色い花がぎっしりと咲いている。水仙もあるのだが、そうではなさそうな花が群生していて、帰ってさっそく植物図鑑を眺めて探すと、季節的にも「サクラソウ」に近い品種のようで、サクラソウの仲間を次々と見ていき、たどり着いた名前が「プリムラ ワイルド」

ジャケ買い記録 その1

 世の中の音楽媒体の主流がCDになった今では、ちょっと物足りない気分ではあるものの、ミュージシャンの名前もその曲自体も知らずに、ジャケットを見ただけで購入してしまう、いわゆる「ジャケ買い」の傾向は、レコード屋さんで、立てて収納してあるLPを一枚一枚見ていく時代から続いている。
とは言っても、仕事帰りにふらりと立ち寄るようなCDショップも、通販や音楽配信の波に押されて、一つ一つ姿を消して言っている中、ショップを探すだけでもちょっと難儀な時代になったようだ。あの、ジャケットを次々眺めて、時には裏返してミュージシャンの名前や制作年などの文字を確認するのが楽しいのに・・・・それで、中身はどうだったの?と聞かれると、それがそれなりに心を打つ曲以上の「あたり」のアルバムがほとんどなんですよね。

 わかっていただける方なら、大きくうなずいていただけるだろうが、ジャケットの作りの美しさと言えば、ECMレコードです。ECM(Editions of Contemporary Music)社の音作りのコンセプトは、”The Most Beautiful Sound Next To Silence"~沈黙の次に最も美しい音~というように、それがしっかりジャケットにも表現されていて、キース・ジャレット、パット・メセニー、ゲイリー・バートンなどのミュージシャンの音にジャケットを眺めながら心酔したもの。ちなみに、私は若い頃2年ほどドイツで生活していたが、当時まだ東西に分断されていたベルリンが本来の目的地だったのだが、ビザの発給待ちをビールでも飲んで待つとするか、と、しばしの滞在を予定していたミュンヘンが、このECMレコードの本拠地だと知って、ECMがあるくらいならすてきな町に違いないと、ベルリン行きを中止してミュンヘンに住むことになったくらい。

 さて、今回のジャケ買いはGiovanni Allevi『JOY』中のイタリア語が良く読めないのだが、Milanoの文字がいくつも出てくるのでミラノのピアニストなのだろう。髪の毛の中にいくつものピアノの鍵盤を突き刺したジャケットは「何かあるな・・・」と感じさせ即購入、収録12曲全てピアノソロだが全く飽きさせないし、思わず泣かせるフレーズやリズムを取りたくなる曲など「大正解」のアルバムだった!

2009年3月8日日曜日

「ふらっとバス」にふらっと・・・・


 金沢という町は、戦災に遭ってないことから、藩政時代からの町並みがあちこちに残っているが、細い道が至る所にあり、そんなところを走っているのが「ふらっとバス」、これに初めて乗ってみた。

 手軽にふらっと乗れることと、国内初の小型ノンステップバスとのことで、この名称になった入り口から出口まで段差のない「フラット」な立ち席入れて定員27人のかわいいバス。古い住宅街を縫うように走るため、当然速度は20~30km/hとのんびりで、運転手さんも現役を引退して嘱託で勤務するのんびり余裕の方々が多いようだ。なにしろ、「えっ、こんな所抜けていくの?」と驚くことしきりで、3つの循環コースの路線表を見てないとどこで降りたらいいかわからなくなってしまうほど。それに料金が、同じコースなら、どこまで乗っても100円!冷暖房完備で適度の揺れがあれば、ついつい、うとうとしてしまう。

 そのフラットバスの運転手さんに聞いた話。
ゆっくり走ってはいるものの路地から自転車などが飛び出してくると、思わず急ブレーキを掛けてしまうもの。とは言っても、ゆっくり走行する中での急ブレーキなのでそれほど衝撃はないはず。
 ところが、ある平日の乗降客が全くない昼過ぎ、そのちょっとの急ブレーキで、後方座席から何かが転がってきた。ふと見ると正座したままのおばあさん。運転手さんは余りにも静かで、人の乗っている気配がしなかったので、その姿にびっくり。「大丈夫ですか?どこか打たなかった?」「大丈夫ですよ」とよたよたと座席に戻る手には割り箸を握りしめていた。
 運転手さんが不思議に思って聞いてみた「おばあちゃん、どこから乗ったの?」「あら~、(金沢の人間は話の頭にこの、あら~、を付けることが多い)ここでちょうど5周目やわ。ほんならここで別のコースに乗り換えるかね、あんやと(金沢弁でありがとうの意味)あんやと」慣れた足取りでおばあちゃんは下車したとのこと。運転手さんは、コース1周40~50分の道のり、静かに正座していた彼女にはそれまで全く気がつかなかったとのこと。
 ついでに、この「ふらっとバス」のバス停の横にはスコップの収納されたボックスが置いてある。
「バス待ちと乗り降りを快適に!思いやり雪すかし」と書いてあった。



フラットバスの情報は金沢市のHPでhttp://www4.city.kanazawa.lg.jp/11310/taisaku/fratbus/flat.jsp

梅見の散歩

 啓蟄も過ぎ、春の匂いが花粉症と共にやってくる季節。

梅の花でも見に行こうと兼六園の梅林に出掛けた。ちなみに、兼六園は石川県の管理下にあり、土日「県民の日」と称して、県民は入園料が無料になる。山登りや里を歩くこのとの好きな私も、植物の名前はからっきしダメで、詳しい方が教えてくれても、右から左ですぐ忘れてしまう。そんな私でも梅と桜の花ぐらいは知っている。しかし、その種類にどんなものがあるのかはわからない。というので、今回は花を愛でながらメモをしてきた。

 兼六園の梅園にある紅梅は『摩耶紅』『鹿児島紅』『紅八重枝垂』『八重寒紅』『道知辺』といったもので、白梅は圧倒的な数の『白加賀』と『青軸』

 兼六園は雪景色と木々に張られる雪吊りが観光客の目当てなのだろうが、雪が無くては、雪吊りも単なる伸びきった縄にしか見えない。あと一月ほどでやってくる桜の季節を前に園内の小川「曲水」に掛かる木の橋の修理をしていた。その名も『花見橋』

2009年3月1日日曜日

ここには雪はあった!

 しかし、今年の冬の金沢は雪がなく、雪吊りも意味が薄く感じられ、風にはためく案山子のようだ。
2月上旬には蕗のとうが採れて、中旬にはホタルイカが料理屋のメニューに載るんだから、
季節は確実に早まって、温暖化は進行しているように感じるが、
雪のない冬は、布団のない寝床のように余りにも寂しい・・・・
 というので、今日はクロスカントリースキーで雪の森をうろつき回ろうと、岐阜・白川郷の雪原に行ってきた。東海北陸自動車道の白川郷インターを降りて、ようやく雪の風景が見えてきて、合掌造りの町並みの方に行くと、冬期閉鎖中の白山スーパー林道の標識と共に「トヨタ白川郷自然学校」の案内が出てくる。この自然学校の奥、雪のため途中で途切れた林道を起点に、約3時間ばかり森の中や小川に沿ってスキーを滑らせた。途中、自然学校のイベントらしいスノーシューで歩こうというグループに出会ったが、それ以外は全く人影無く、晴天の青空と雪化粧のコントラストがひときわ際だつ「三方岩岳」を望みながら汗をかいてきた。途中、飛び回るように移動するリスたちと、足跡と走り去る後ろ姿から、まだ若いと思われるニホンカモシカに遭遇した。




2009年2月28日土曜日

ため込んだ話 「竹」か「独」か・・・

 韓国へは仕事でちょくちょく出掛けるのですが、
一番近い小松空港からの航空会社は使わず、お隣富山空港からアシアナ航空の便に乗ることがほとんどです。理由は極めて単純で、私は色では「赤」が極めて嫌いな色で、国内移動の航空機は「青」の航空会社しか使わず、小松空港からソウルへはその「赤」の韓国の提携航空会社の、これまた私には趣味の悪いデザインとしか思えない機体に乗るのが苦痛で、「青」の提携航空会社の便を選んでいます。(色に関する話は別の時にしましょう)
 飛行機の乗ると、ほとんどの場合、目の前上方にGPSのナビの画面が出てきて(ビジネスクラス以上だと手元にあるのでしょうか)富山からソウルまでの直線航路が表示されます。
この画面に、おそらく韓国の航空会社特有だと思われますが、出発地TOYAMA(富山)と目的地INCHEON(ソウル・仁川)の間に2つの都市と同じくらいに、これでもか!というくらいの文字の大きさで表示されている点があります。
それが、ご存じ「DOKDO」 韓国では独島、日本では竹島と呼ばれる島です。 それほどこの問題に関して知識があるわけではないので、どうこう言う気はありませんが日韓両国の主張は平行線を辿る中、韓国は「実効支配する島」と位置づけて、『ごめんね、独島よ』という映画を公開し、ニューズウイーク誌に全面広告を出すなど市民や海外のメディアも巻き込んだ活動を展開する韓国の主張が、日本との定期便のナビの画面にもしっかり表されていることに、
素直に「なかなかやるもんだな・・・」と感じるのは私だけなのだろうか?

 ちなみに、もちろん両国の間の海は日本海ではなくEAST SEA(東海)と表示されていて、何だか悔しい思いがちらりと浮き上がってきて、
私の出来ることといえば、飛行機に乗り込む時CAのとってつけたような笑顔に向かって、「キムチ臭さ~」と小声でつぶやくくらいの小心日本人的主張。