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2010年5月18日火曜日

ヤマシャクの山 霊仙山(りょうぜんさん)

5月16日、伊吹山の雪もすっかり消えた晴天の元、琵琶湖の姿を少しでも大きく見たいと『霊仙山(りょうぜんさん)1083.5m』に登る。
琵琶湖に注ぐ川の一つの丹生川沿いに谷を登り、「漆ヶ滝」などいくつかの滝を見たあと、尾根に向かって急坂をよじ登り約3時間、霊仙山手前の「経塚山」に出ると一気に視界が開け、振り向くと伊吹山のどっしりした姿が視界を大きく陣取る。

途中で出会った登山者から2回「ヤマシャクがきれいですよ」と声を掛けられ、ヤマシャク、つまり「ヤマシャクヤク」の知る人ぞ知る自生地のようで、群生する花を何度も見る。

遠く琵琶湖の姿を見ながら、笹の道を三角点のある頂上へ。比良山系の山々が並んで見えて、
もう少し雲が少なければ、はるか白山の姿も望めるのだろう。

下りは美ヶ原から横道コースという山腹ののどかなコースを通る。途中所々に「作業用道具」が置かれていて、登山道の看板や時折ひとりごとみたいなメッセージの書かれた木の板がぶら下がっていたりして、ほとんど麓の上丹生バス停前「西出商店」さんのこの山を愛する気持ちから付けられたもだと感じられた。
ついでに、琵琶湖の夕日の写真も

2010年5月9日日曜日

塩の山から

 登山後のいつもの楽しみの一つは温泉
今回は大菩薩嶺の麓の町、甲州市(旧塩山市)にある塩山温泉の元湯『廣友館』に泊まる。
かつてはこの辺一帯の宴会を引き受けていたのかなと思わせる古い温泉街でも一番大きな旅館だが、時代をひしひしと感じさせる宿だった。

この塩山という町、その名前から塩がとれる岩塩の町かと思いきや、塩山温泉の裏山の「塩の山」(554m)からその名前は来ているとのこと。
この塩の山の麓には向嶽寺という大きな臨済宗のお寺があり、そこから続く遊歩道を上って行くにつれて、本当に盆地の平地の中にぽつんとある山を感じてくるが、昔から四方のどこからでも見えて、頂上からは四方が見渡せると言うことから、「四方の山」と言われ、それを高嶽寺を開いた恵光大円禅師が、「四方」に「塩」の字を当てたのが始まりとのこと。
塩山は武田信玄及び武田一族ゆかりの地で、信玄公が31歳の時、比叡山より大僧 正位を贈られた記念に、京から仏師を呼び寄せ自分の体を模刻させ、髪の毛を漆にまぜて彩色し、作られたと言われている武田不動像や信玄の墓のある菩提寺『恵林寺』を散策してくる。

ワインの里にて

 今回の登山は、『白山の自然を考える会』のメンバーで、毎年GWとお盆の時期に一緒に登山をしているメンバーとの山行だったが、色んな職種のこのメンバーとの登山が面白いのは、単に山が好きで一緒に登るだけじゃなく、降りたあと、温泉や観光を楽しむというコンセプトで、百名山踏破を目指すミーハーな私にも居心地がいいグループ。
 
ということで、なぜか去年あたりからスケジュール作成担当になった私が、今回お楽しみに入れたのが「ワイン」
大菩薩峠の麓はワインの町勝沼、現在は旧塩山市と合併して甲州市となったが、ワインの原料ブドウだけではなく、サクランボ、桃、スモモなども名産でフルーツロードという通りには至るところに果樹園の看板。そのなかでも今回の目玉はいわゆる地ワイン。
大菩薩嶺の麓の日帰り温泉「大菩薩の湯」で、風呂上がりに飲んだワンカップの日本酒ならぬワンカップ赤ワインがすこぶる気に入って、その醸造元「まるき葡萄酒」を訪ねる。

なんだか醤油屋みたいな会社の名前からは想像が付かないくらいのモダンな建物が現れ、明治10年の起業とは思えないくらい。
入ると早速試飲、陽気なおじさん「もっち」さんがお薦めを次々と出してきて、この酒蔵のもう一つの名産「スモークたくわん」をつまみに、いいかげんいい気持ちになってきた。表には誰でもご自由にと仕込み水の蛇口もあり、ワンカップワインの中身と同じ『オリンピア』という銘柄の赤ワインの一升瓶といくつかのお薦めを買い込む。

私のお酒の選び方は、基本的にどんな酒でもその原料の味がしっかりするものがうまい!と確信している。だから日本酒は純米に限り、焼酎は匂いからしてうまさを醸し出す芋焼酎、ビールはヴァイスビール、そしてワインはちょっとざらつきを感じる赤ワインか、極力新しいフレッシュな白ワイン。
このざらつき感は地ワインには期待できるが、ここ「まるき葡萄酒」のオリンピアもいわゆる気軽に飲めるターフェル風の味わいがいい。

GW山行 百名山No.79 大菩薩嶺(2057m)

 明けて5月3日、温泉もしっかり疲れを癒してくれて、極めて快適な山小屋「三条の湯」で10時間も寝れば、スッキリ爽やか。朝食の卵ご飯もお代わりして6時半、小屋をあとに下山する。小屋の一つ下には渓流沿いに快適そうなキャンプサイトもあり、こんな山小屋ばかりなら山登りはすこぶる楽しくなるだろうと感じる。

林道ゲートから次の目的地の大菩薩嶺へ青梅街道を車を走らせる。さすがにGWで東京からも近いと言うこともあり、車の量が増えてきて、予定の裂石方面からの皇太子ご夫妻も登った人気登山道は混むのではと言うことで、街道から途中で人気も行き交う車もない林道を入り、六本木峠という北側からの登山道で大菩薩嶺を目指す。
尾根道を天庭峠~寺尾峠~丸川峠と進むと、峠の山小屋「丸川荘」から富士山がすっきりと姿をあらわす。

好天に恵まれているとは言え、北側斜面を登ると所々残雪で、昼過ぎに頂上に到着。
目の前に富士の姿を見ながら昼食をとる。


本日の泊まりは大菩薩峠の土産物屋の「介山荘」 その名は未完の大時代小説『大菩薩峠』の作者、中里介山からとったもので、入り口のドアを開けると緒形拳主演の同名の舞台のポスターが私たちを迎え、未完で41巻あるという小説やその逸話などが飾られていた。

その介山荘、これまた前夜の三条の湯同様快適な滞在ができた。お土産屋が本職だからかオリジナルせんべいが渡され記念にボールペンまで付いている。

夕飯は山小屋の定番のカレーライスであったが、
なんと晩酌用にと白ワインがもれなく付いてくるのは感動もので、なんだか山に登りに来た感じがしなくなってきた。昨夜同様、ここも元気な若旦那が頑張っていて、この辺り一帯の山小屋共同でスタンプラリーなどもやっているようで、何だかしかめっ面の登山マニアや壮年団体客ばかりに占領される百名山に、こんな作戦は若い人を呼び込むにはいい案だと感じる。
夕食後の夕日も南アルプスの山々のシルエットはぼんやりとではあったがきれいだった

翌日、5月4日は大菩薩峠から福ちゃん荘~上日川峠~雲峰寺と人気コースを辿り、途中の林道にはこれから登ろうという客を乗せたタクシーが次々と走りすぎ、上白川峠の駐車場のおじさん曰く「登山のお客様には100%駐車スペースは確保します!」

途中の登山道で植物のお勉強。
茎の模様と花の部分が首をもたげた様子に見えることから「マムシ草」とも呼ばれる「天南星(テンナンショウ)

それと、固まって咲いているのに、なぜかこの名前「一人静(ヒトリシズカ)」静御前から名前が来ていると言うが、どこがそうなのか・・・


GW山行 百名山No.78 雲取山(2017m)

 5月2日早朝というか深夜というか、午前2時過ぎに金沢を車で出発し、高速の勝沼インターを寝ぼけ眼で降り、当初予定の登山道入り口の「お祭り」より先の林道に車を進ませ、林道のゲートから歩き始めたのが午前9時近く。

睡眠不足の中、どうにか今日の宿の山小屋「三条の湯」のお風呂にたどり着きたいと、「東京水道水源林」の続く、後山川沿いを歩き、倒れるように三条の湯に到着。すぐにでもお風呂に入りたい気分だったが、軽く昼食を採って、山小屋のおじさんの「頂上までこれから行っても夕食までには帰ってこれるよ」と軽く言われ、昼少し前にリュックを山小屋に置いて頂上へ向かう。


途中何度も鹿の姿を見たが、それだけ出会うと言うことは、植物がそれだけ食い荒らされていると言うことで、新緑はまだ先かと枯れ葉を踏みながら進んでいるのは、実は鹿が新芽を食べ尽くして木が育たないだけかもしれないな、と感じて見渡すと、紫っぽい花の付いた青々とした葉がそこら中にあり、これが毒があって鹿も食べない「ハシリドコロ」という植物だそうで、この植物以外全て食べ尽くしたのかと空恐ろしくなる。



 頂上までの往復4時間半。転げるように三条の湯小屋にたどり着くと、おじさん曰く
「あら、頂上まで行ってきたのかね?お風呂に入りに行ったにしては遅いなとは思っていたが、行ってきたのか・・・」おいおい、あんたが軽く言うからだよ!と文句も言えないくらいぐったりで、夕食に出た鹿肉の燻製も効いたのか、6時過ぎには就寝。ちなにに鹿は害獣扱いされていて、基本的にどれだけ狩猟してもいいとのことで、銃の免許を持つ山小屋の若旦那が捕ってきているらしい。

GW山行初日、車移動で7時間弱、歩き7時間弱。山を二つ登ったくらい疲れて、なんと山小屋で10時間も寝た。


2010年4月26日月曜日

春の息吹~日野山

 迫ってきたGWに予定している登山のために、
冬の間山登りをしてない体をどうにか目覚めさせようと
快晴の空に白山がスッキリ映えて見える朝
琵琶湖周辺の山に向かって出発したが、
北陸自動車道を南下するうちに武生の手前で、
目の前に視界を大きく占める山がきれいに立ちはだかってきた。
 
越前富士とも呼ばれる日野山(ひのさん)・795mで、
「もしかしたら、この頂上から見る今日の白山連峰はきれいだろうな・・・」
「よし!今日はここにしよう!」と急遽変更、
南条サービスエリアのスマートインターチェンジから、一般道にでる。
 登山口の日野神社の手前の登山者用駐車場には
すでに10台くらいの車が停まっていて、
誰もいないだろうと思っていただけにそれなりに人気があるのかな?
と感じながら、登山口の日野神社で安全を願って柏手を打つ。
 













雪解け水が気持ちよく流れる川の音を聞きながら登っていくと
「古道」の標識が現れ、
林道や新しく整備された登山道を時折横切りながら
その古道を辿って頂上まで標高差700m余り、
ちょうど心地よい汗をかいて
頂上の日野神社奥宮まで約2時間。
 細い古道の脇には、時折地蔵が微笑み、


















ショウジョウバカマの花やスミレ系の花がそこここに咲いていて、















見上げると葉桜も彩りを加えたヤマザクラ、
ぽっかり鮮やかな白のコブシの花。


 予想通り、頂上からはちょっとかすんで見えるものの白山の三山の雪をまとった姿。
視線をスライドさせると荒島岳や銀杏峰(げなんぼ)、平家岳、能郷白山、冠山・・・などなど


白山連山の奥の深さを感じさせてくれた。

 









下りは違う道を通り、かつては女人禁制だった山に尼さんが登り、
山の神の怒りに触れて転がり落ちたという
「比丘尼(びくに)ころがし」と呼ばれる急な坂やいくつかの滝、
弁慶がトレーニングに使い3枚に割られたという『弁慶の三枚岩』などを通り、















日野神社に到着。
 なんでもこの日は「青木祭り」とかいう祭事の日だったようで、
朝見たときには開いていた本堂の扉がしっかり閉まって、
回りはひたすらぽっかりと日だまり。そして鳥の声だけの静寂。
 
 ちなみにこの日野山は、白山を開山した泰澄上人が開山したそもそもが修行の山のようで、
かの紫式部も2年間この地に滞在していたそうな。
いくつもある登山道の一つに越前和紙の古里「大滝町」からの道もあったり、
すぐ近くに「鋳物師」という名の集落があったりと調べていくと色んな発見があるような、
そんな静かで深い場所のようだ。
 とりあえず、春の息吹の中、いい汗をかいてきた。

2010年4月11日日曜日

久々に、朝の風景

今年の金沢の桜の開花は先週末満開を迎えた。
うちの近所の伏見川の桜並木もこの時とばかりに春の訪れを謳歌している。
後ろに見える白山連峰の山々はまだ白い雪が残っている。














冬の間もじっと水面を見つめている鷺、これはアオサギの一種なのかな。



そして、最近はつがいで姿を見せるキジが時々甲高い声を出して動き回っている。