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2010年2月4日木曜日

海の日の出


日本海側に住む人間にとって、海で日の出を見るというのは極めてまれなことで、以前見たのは15年くらい前の仙台の海だったと思う。
 そして、先日その太平洋側のきれいな日の出を愛知県幡豆郡吉良町で拝んできた。

 吉良というと吉良上野介の出身地であるが、年末のクリスマス商戦で世の中がサンタとトナカイに埋め尽くされるときに、場末の演歌みたいに「殿中でござる、殿中でござる!」としつこく繰り返される忠臣蔵の番組に、子供の頃から辟易していたので、喧嘩両成敗なのだからどうでもいいじゃないか・・・・程度にしか思ってなかった。

ただ、今回は地元の博識なる友人が事細かに史実の解説をしてくれて、その歴史的なステージも紹介してくれたので、演歌が歌謡曲ぐらいの近さには感じてきた。

 事の始まりはどちらも製塩で収益を得ていた吉良と赤穂の塩の献上合戦、もしくは商権争いにあったようだ。


それよりも目を見張ったのが、ウナギ養殖のメッカ隣町「一色町」の日本一の大提灯。直径5.6メートル、長さ10メートル、重さ1トンとのことだが、展示してあった一色地域文化広場「学びの館」の3階建ての建物にすっぽり入る大きさ。

その大きさもさることながら、提灯に張り巡らされた美濃和紙に描かれた色彩豊かな絵に静かな感動を憶えた。この提灯が年に一度の祭りの時に六つの町の組それぞれに吊されるとのこと。ちなみに中のろうそくは高さ1.2メートル、重さ80キロだそうだ。