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2013年5月22日水曜日

東京散歩 湯島天神から神田明神へ

 朝からのポカポカ陽気に誘われて、滞在したホテルから近い湯島天神に。
特に願を掛けることもないのだが、せめて頭がボケてしまわないようにと。
 
梅の時期にしか来たことがなかったのだが、近く例大祭があるようで提灯を飾り付けていた。
 
境内案内図をみると色んなものがあるようで
 

泉鏡花の筆塚
 
東京でただひとつ残っているガス灯だとか
 


王貞治の「努力」の碑、なんてのもある。
女坂を下り春日通りに出て、夫婦坂を見上げる。

春日通りの緩やかな坂を登るが、この坂は「切通坂」といい、石川啄木がよく通った道だとのことで、彼の作品『悲しき玩具』の中で、
「二晩おきに、夜の一時に切通の坂を上りしも、勤めなればこそ」とある。

交差点にある界隈散歩図、「浅草寺町散歩」「本郷文学散歩」や「下谷縁日散歩」と結構盛りだくさんの散歩道が一杯収録されている。
しばらく歩き左を見るとこんな通りの名前
「サッカー通り」
このサッカー通りを進んでいくと現れるのが、日本サッカー協会のサッカーミュージアム。

建物はなかなかすばらしいが、この日はミュージアム開館が午後だけで入場できず。
それにしてもいたって地味な場所にある。

サッカー通りを抜けると本郷通りと蔵前橋通りの合流点に出る。
蔵前橋通りを進むと「おりがみ会館」なる建物が。
外国人観光客には受けるのかもしれない。
そして、本郷通り方面に曲がると、赤い山門が見えて神田明神へ
ここも今まで知らなかった色んなものがある。
一之宮「大己貴命(おおなむちのみこと)」いわゆる大黒様はわかるが
これが二之宮「少彦名命(すくなひこなのみこと)」いわゆる恵比寿様だそうだ
神田祭が終わったばかりの時で、山車も飾ってあった。
加茂能龍神人形山車
 
桃太郎人形山車の凛々しい桃太郎の姿
 
獅子山なる江戸時代の石像物。関東大震災の時に子獅子は崩壊したが、親獅子二つは無事だったとのこと。
 
銭形平次の碑。回りに小銭は散らばっていなかった。
 
絵馬のほとんどがアニメ調の絵が描かれているのはアキバエリアだからだろうか?
舞台で始まった東京都無形文化財 神田囃子がバックに見えて、妙にマッチしている。
 
振り返ると檻の中にポニーがいたりして・・・・

 
結構楽しめた1時間ほどの散歩でした。









水芭蕉の湿原 『取立山(1,307m)』

 
 石川県白山市と福井県勝山市の県境の山で、かつてはこの山を加賀藩と勝山藩の境界にしたが、加賀藩からの入植者に勝山藩は重い年貢を課したため「取立山」と名付けられたという。

5月12日、県境に近い国道157号線から「東山いこいの森」を登っていくと、登山口の駐車場にしっかり改札のおじさんがいて、500円也の駐車料金を徴収される。これも水芭蕉の湿原を守るための協力金と思えば仕方ないかな。さすがにシーズンだけあって駐車場には多くの車が。


頂上まで2時間ほどの登りだが、所々にまだ雪が残っている。
 
 
頂上に着くと目の前に白山連山がきれいに見渡せる。
頂上から少し下って湿原へ
避難小屋が見えてくる

戻ってくる人たちの顔がいまいち満足げではなかったのはこのせいだ。
雪が多くて、まだ水芭蕉の花が見れない、というよりまだ雪の下のようだ。

 
こぶしの花もまだつぼみだったりして。
それでもこの時期が白山の白山たるゆえんだとも言えるきれいな白山が見れて充分満足。
ついでに帰りに東山いこいの森キャンプ場の池に咲く水芭蕉を見てきた。

おさらいの百名山 その4『甲武信ヶ岳(2,468m)』

 
 百名山とえらそうに言いながら、以前登った山が、例えば「登った山リスト」に記載されているものの、どんな山だったかさっぱり記憶にないという情けない老化現象にさいなまれることがある。
 
今回の山『甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)』も前回も一緒に登った方と再度登ることになったのだが、
「え~っ!覚えてないの!!!!?」と登山口の毛木平駐車場でえらく驚かれた。
ということで、甲州、武州、信州の三つの国の境界にある山なのでこの名前で、信濃川~千曲川の源流のある山だと言うことも同行の仲間たちの会話から聞こえてきて、「そういえば、そんな山あったな・・・・・」とぶつぶつ言いながら歩き出して、しばらくその源流をさかのぼる、その名も「千曲川源流遊歩道」を進む。
時は5月4日、いわゆるゴールデンウイークの後半に入ったところ。
 

 
記録によると3年前にこの山に登っているが、ひょっこり出てきた洪水のための被害者の慰霊碑も全然記憶になかった。

まあいいか・・・とちょこっと芽を出してきたコバイケイソウの姿を眺め、

ナメ滝という滝が出てきたあたりから、だんだん気温が低くなってきて、かいた汗がひんやりとしてくる。

小川の石にはつららが下がっていて、まだまだ、春の風景とは言えない。


そして、遊歩道から川の水の音が消えてきた登りの道は一気に雪の世界。
そんな中、出てきました「千曲川・信濃川水源地」の標識
でも、どこがどこだか全然わからない。
 アイゼンを付けて再び登りへ

 金峰山方面との分岐点あたりで雪が降り出してきて
雪の岩場から頂上へ

風景は何も見えない
早く温かいところへ行こう!と山小屋へ
登山口の毛木平から山小屋まで所要時間約4時間半。
この時の気温が2℃、入り口の木の枝で作った「甲武信小屋」の文字を見てようやく、そういえば前にここ来たな、と実感がわく。
名物?のカレーをじっくり作っている名物社員?のヅメちゃんがそういえばギターの生演奏してくれたな、などと記憶が甦ってくる。
夕食の後、そのヅメちゃん主演の山のガイド番組とオーナー小屋主の徳さん撮影の甲武信岳の花々(もちろんBGMはヅメちゃんのギターの音色)のDVD上映会があり、あれ?ギターの生演奏はないの?とは思ったものの疲れていたのでとっとと寝る。

さすがに夜の小屋も寒かったが、その分翌朝はきれいに晴れ渡りご来光もしっかり拝めた。

遙か遠くの富士山も見える。
昨日は視界ゼロの頂上もこんな風にすっきり。6時半小屋を出発。
登りとは違う十文字峠ルートで下りへ。
雪の林の中を温もりの日差しが射してきて

三宝山で休憩。お~、富士山見えるじゃん!
などとのんびり下っていると、その三宝山でストックを忘れてしまい、取りに帰る。
なさけない!往復15分ほどのロス、同行の方々すいません!
雪に同化しながらじっと静かに待っていたストック君
やがて、「尻岩」なるけったいな巨石が出てきて、尻にぴったりな服を着ているから挟まれてみろと言われて、ご迷惑掛けたお詫びに尻の間に挟まってみる。

いくつかのクサリ場や樹林帯の根がぼこぼこ飛び出した坂を下って、
十文字小屋に到着。
ここまで来るとポカポカ陽気が気持ちよい。
水のない水場とか、しばらくは水源の水は地下に潜ってしまったようだ。
 
いつの間にか、川の流れが出現。
 
下りはのんびり昼食の時間を取ったこともあり、所要時間6時間半。

汗を流しに南牧町の温泉街『海ノ口温泉』へ
といっても残っている温泉宿はこの和泉館だけ。
裏に回るとちょっと温めの源泉が吹き出していて
のどかな田園風景を小梅線のディーゼル車が一両で走っていく。
なかなか良いところだ、とここに泊まることにする。
後ろに見える山は武田信玄初陣の城「海ノ口城趾」の山
その海ノ口城方面から見た八ヶ岳がまた美しい!
いかんな、このきれいな八ヶ岳の風景の方が印象に残って、また甲武信岳を忘れそうだ。