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2013年6月5日水曜日

ほっとする食事『カレーうどん』

 そもそも、料理に対して無頓着な私には、どこぞの噂の店へ行って究極のあれを食べてきた!とか、創業数百年の味を今に伝える懐石料理と言われても、「あっ、そう」と感じるくらい鈍感な人間である。
食事の基準はいつも「空腹」から始まり、空腹が最大の美食と信じてやまない。

そんな空腹の時にがっつきたくなるのが、うどん屋のカレーうどん。
うどん屋のカレーライスも店によっては微妙な粉っぽさがあり、そこが何ともノスタルジックな時間を作ってくれたりするが、かっ食らうにはずるずると言わせて汗かいて、例えば富山県高岡の『吉宗』のカレーうどん。
こってりとしたカレールーはうどん屋さんだからこその粘りを感じ、中の具は豚肉でも鶏肉でもない、カツオのぶった切ったやつが気持ちよく放り込まれていて、カレーの熱さをさますようにそいつから食らいつく。
ちなみにこの『吉宗』さんは、民芸風うどん屋として営業していて、色んなうどんや蕎麦がメニューにはあるのだが、周りを見回すとほとんどの客がカレーうどんをずるずるやっている。しかも、うどんの横にはもっこり盛られたライスがどこのテーブルにもある。

カツオをほじくり出し、麺を引っ張り出して来ているうちに汗がだだだ~と出てきて、丼の中がルーだけの状態になってくると、横に鎮座していたライスをおもむろに丼に放り込む。茶碗の形ごと投げ込まれるので、ここで跳ね返りのルー攻撃をうけることしばしば。テーブルの上の箱ティッシュの活躍することしきり。

そして、茶碗型のご飯の固まりを竹製レンゲで崩していき、ルーになじませる。
勢いがあればここで生卵とネギの追加トッピングを注文するのだが、若くないせいかここらでもう満腹状態。ハフハフ言いながらカレーがらみご飯をいただく。

そういえば、ネギの追加を注文したことはないが、メニューでは「卵各種50円」に対して「ネギ追加100円」とある。どんな山盛りネギが出てくるのか今度挑戦してみよう!

ごちそうさま!