ゆでてバターに絡めるシンプルな料理がとてもアスパラのジューシーさを醸しだし、
ついでに定番のウイーン風カツレツ『ヴィナーシュニッッツエル』とゆでたジャガイモがあるとこれで大満足!
4月下旬とはいえ朝夕はまだ肌寒く感じるドイツ中部、ハルツ地方の端っこにあるBad Gandersheimという町の外れの池の畔にあるホテルに滞在し、池の周りを散歩した後お目当てのアスパラを食す。
ついでに、この町は「ドイツという国はこの町から作られた!」(町の観光案内のパンフレットにはそう書いてあった)と言われるほど歴史的に重要な町のようだが、車で40分ほどのHannoverで開催された大きな展示会「ハノーバーメッセ」に車で通勤していただけで、ろくに町中を見てないのはちょっと残念。
それでも、何か観光らしいネタはないかと、通勤途中の小さな町で「マリエン城」というかわいいひっそりした城に立ち寄る。平日の夕暮れ時、人もいなくて、林の草むらをごそごそと小さなネズミがたくさん走り回っていた。
通勤途中にもう一つ気になってカメラのシャッターを切ったのが、高速道路アウトーバーンの道路標識。
工事区間は10数キロ続いていて、渋滞をのろのろ運転で進むが、こんな表情の看板が時々出てきたら。「しょうがないなア・・まあ、のんびり行くか」と思ってしまう。
11km地点・・・「そんなに続くのかよ!冗談じゃないぜ!」と怒りの顔。
6km地点・・・やれやれ、まだ続くのか。
3.5km地点・・・そんなに来たか、もう少しだな。
そういえば、もっとほっとする食事の時間が今回のドイツ滞在時にあった。
帰国前夜のケルンで、若い頃ドイツに住んでいた時の学校の友人と、数えるとなんと28年ぶりに再会した。
冷たい雨の中、彼はフランクフルトから電車でケルンまで来てくれて、雨やどりで人がごった返すケルン駅の構内で再会の抱擁。
雨をしのぐために飛び込んだ中華料理屋で、料理の中身はもうどうでもいいという感じで、しばしほっとする歓談のひととき。
お互い年を取っては来たものの、当時18歳のやんちゃな彼の横顔を思い出すのに時間はかからなかった。
ちなみに彼マルコスとはこの28年間の間一度もコンタクトを取ったことが無く、現在は世界的規模の銀行の行員で、オフィスには日本人のスタッフもいて、たまたまfacebookで、その日本人スタッフに私の名前を告げて検索して私を捜し出したとのこと。
なんというか、私の名前が珍しいからできたことだろう。