尾瀬の風景の写真に、とってつけたように出てくる木道、もちろん湿原の動植物への影響を考えての設置だろうし、風景としてはそれなり美しい姿を見せるが、この木道が雨の日には、誰がこんなものを作ったんだ?ちょっとは考えて作れ!とわめきたくなるほど、つるつるのアイスバーンと同じような状態になる。金沢弁でいえば「きんかなまなま」ならぬ「木がなまなま」雨は激しくなり、視界を霧が覆い、季節と天気でこれほどにもなるのかと思わせるように、人が誰もいなくなる。なんだか、仙人がひょっこり出てきて手招きしそうな世界。
体が寒くならないうちに登ってしまおうと焦ったところで、見事に滑ってしまい、しっかり足首をひねってしまった。翌日は会津駒ヶ岳にと思っていたもくろみはあっさり消えて、それでもとりあえず百名山74個目の登頂。