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2009年6月2日火曜日

「道の駅」マニアとして

 山に登り、名水を汲んで、温泉に浸り、地酒で一杯・・・・
これが私の山に向かう楽しみの流れだが、一つ忘れてはならないのは「道の駅」をのぞくこと。
最近は色んな形の施設が増えて、温泉が併設されていたり(というより道の駅がおまけのよう)、博物館や郷土資料館が横にあったり、時にはちょっと驚くものもある。

私が思う正しい「道の駅」の条件として、
①地元の取れたての農作物が並べられている-これを目当てに大勢の方が近隣や遠くから出掛けてくる。新鮮な野菜は大体午前中で売り切れてしまう。この農作物、生産者の名前や時には顔写真が表示してあるものに限る!中には全く違う土地の作物や中国産の乾物が平気で置かれているところがあるが、あれはいただけない!

②地元の名産品、工芸品が並べてある-これまた、お土産のネタにはもってこい!伝統的な木工品や地元のおばちゃんが作った団子、いつも他の土地と比べながら購入するハチミツ、そば粉、イノシシの肉、初めて見るものも多く、こんな風に調理するのか!と唸ってしまうものもある。それに高速道路のサービスエリアのショップと大きく違うもの、そうです地酒が堂々と売っている!

③地元の食材を使ったレストラン-私はそれぞれの地方を比べるとき、先ほど述べたハチミツと共に豆腐をスーパーによって買うのだが、水が命の食べ物はまさにその土地を表現している。そばやうどんもそのたぐいで、道の駅のレストランはなかなかのもの。ところが先日どこだったかで意気揚々と乗り込んだレストランのメニューを見てびっくりした!「スパゲティ」「ハンバーグ定食」「カツ丼」・・・人をなめとるのか!こら~っ!と思わずわめいてしまった。
④地域の道路、観光情報-本当はこれが基本的にそろってないとその存在意味が疑われるのだが、ショップに力が入りすぎて、こちらがおろそかになる傾向もある。壊れたままの大ビジョン地図、ランダムに積み上げられた観光地の美術館とかホテルのパンフレットなどなど、せっかく周りが風光明媚で空気がきれいでもついでに作った感じのある情報発信基地は寂しさを感じさせる。

笹ヶ峰 カエルの谷

 なんだか週遅れの報告が続くが、忘れないうちに書き込んでおかなくては!
5月23日は四国・伊予の国石鎚連山の「笹ヶ峰1860m」に登った。
吉井川の流れをしばらく聞き、時々大きく響く滝の音を涼しさの中に感じて歩くと、その川へ流れ込むいくつかの水源だろうと思われる谷が出てくる。ひときわ苔むす谷では水の流れこそ見えないが、しっとりと湿地帯を作っていて、そこには谷全体から響くカエルの声。あっちの鳴き声が聞こえたと思えば次は奥の方・・・野鳥のさえずりをバックに思い出したように「ゲコッ」声の大きさの割に全くどこにいるのか姿が見えない。モリアオガエルあたりかな?

川の音が聞こえなくなり、ちょっと登りがきつくなるが、やがて丸山荘という山小屋にたどり着くが、

営業している様子はなく、それでも外から窓をのぞき込むと布団が一組きれいに敷いてあり、


ちょっと不気味な感じ。下山の時キャタピラー付きの台車を押してすれ違った老人がここの主のようだ。





頂上付近は文字通り笹の尾根が続き、のんびりと歩いていけた。
 下山後の温泉は国道に小さな看板を見つけて「湯ノ谷温泉」に。これがなんとも懐かしい銭湯の雰囲気で、番台代わりの受付におっかないオヤジさんが座っていて、すぐ横にカツ丼やうどんのサンプルが飾られた食堂があり、地元の人がちらほら会話していたし、バイクに乗った「お遍路さん」が宿泊客として到着したところだった。
お湯はちょっと濁り気味だがしっかり温まるお湯ですっきり伊予の国を締めくくれた。
そうそう、ここも日本二百名山の一つで、これで25個目の登頂。