ドイツアルプスの登山基地であり、1936年の冬季オリンピックが開催された町ガルミッシュ=パルテンキリュヘンGarmisch-Partenkirchenへ到着したときも雨上がりで曇り空の夕方、ここまで来たからには登らねばと薄暗くて古いホテルの部屋の窓を開けると、目の前にここから登れる山では2番目に高い山「アルプスピッツエAlpspitze(2628m)」が見えた。
翌朝の快晴の空には、それだけで感動して、いそいそと山へ向かうゴンドラ乗り場に向かう。
ちなみにドイツで一番高い山がツークスピッツエZugspitze(2962m)という山。この山もこのガルミッシュから登ることが出来るのだが、何と、登山鉄道とロープ-ウエイでほとんど頂上まで行ける山で、何だかありがたみのない山だなと言うことでその横にそびえるアルプスピッツエを選んだ。
天候は抜けるような青空で、紫外線もビンビン降ってくるような感じだったが、平日で人が少ないこともあり、ロープ-ウエイで途中駅まで登り、頂上下のポイントまでおよそ2時間快適な登り、次々と高山植物の花々が現れ、なんだかハイジになったような気分。
残念ながら、アルプスピッツエ頂上手前で濃霧が発生し、加えて残雪の場所もちらほら出てきて、アイゼンを持ってこなかったので、一つ手前の峰で引き返したが、山の色んな角度からの登山道や遊歩道がきれいに整備され、標識もわかりやすく、かといって無駄な工事で周りの自然が損なわれることもなく、深呼吸がしやすい山だった。