そうそう、青島は「アオシマ」ではなく「チンタオ」でっせ!横文字標記だと「Qingdao」全然読めやしないね。
考えてみれば、前回この町に来たのは北京オリンピックの前で、ヨット競技が開催されるというので、湾を貫くトンネルや長い橋の工事が急ピッチで進められていたことを思い出した。
そんな久しぶりの青島でまず驚いたのは、宿泊先のホテル。
なあ~んと築110年の、取引先の地元民もどこにあるのかわからないと言うほど何だか遺跡みたいに立っていた。それもそのはず、この建物はドイツ人がここに沢山移住してきた時の監獄の跡だとのこと。
たまたまこの日は空港からの道すがら「これが最近できた巨大な刑務所だ」と大きなカベの建物を見せられた後だけに、「刑務所の話してたら刑務所にたどり着いたな」と大笑い。
監獄博物館なんてのも併設されていて、以前、網走刑務所に行った時の感じとはまた違ったスリリングな空気を感じてしまった。
この監獄の他にいくつかドイツ人が建てていった建造物があった。
教会の前では、何組もの結婚式カップルかと思いきや、何かの撮影で、女性のウエディングドレスの下から、何だかくたびれたジャージなんかが見えて、中国らしさを醸し出していた。
さて、あの監獄ホテルは実はビーチ沿いにあり前の道路を横切ると海岸に人がごった返していた。夏休みで内陸方面や山岳地方の団体観光客が「初めて海を見る!!!」と思い思いにはしゃいでいたが、海はゴミが一杯浮いていて、人の流れもゴミのように見えてくる。
夕食はちょっとはその町らしい場所へとタクシーの運転手がここに限る!と連れて行かれた地域。おそらく観光ガイドなどではしっかり載っているのだろうが、これまた始めてくる古い街。
ちょっと上海の豫園みたいに観光地化されていたが、ごちゃごちゃ感が私好みで、この際よしとしよう!それにしても許せないのは並べられた食材の中に大きな「ヒトデ」の焼き物がずらりと並べられていたこと。その他、何だかよくわからないものが沢山並べられていて、これがこの町の人気のファーストフードなのだろう。
お口直しはやっぱり青島ビール
安心して口にできるのはこれくらいかな・・・・
レストランの中庭テラス席にはステージがあり、同行の地元人は「チャイニーズオペラ」と言っていたから、京劇なのだろう、踊り無しの楽団バックの歌おばさんが次々登場してきて、NHKのど自慢か町内カラオケ大会を思い起こさせてくれて、これまたローカルな中国をしっかり見せてもらったようだ。
今度はもっとゆっくり滞在したいものだ。いろんな面白いものが見れそうで。