青島駅の近くのホテルにチェックインしてベランダのガラス戸を開けると目の前に見えたので、
とりあえず出かけた「桟橋」
何とかという寺に続く防波堤のようなものだが、この人混み。
海に降りている人はいったい何を採っているのだろうか・・・・
桟橋の途中で「ミッキーと一緒に写真を撮そう!」を職業にしているおばさんが、
着ぐるみの中暑さでぐったりしていた。
当然、不自然な顔のコピー版ミッキー。
こいつが先端にある寺らしい。中はしっかり土産物屋で埋め尽くされていたけど。
陸に戻りしばらく歩くと「天后宮」とかいう寺が出てくる。
修学旅行の団体が3つほど固まってなだれ込んでいった。
赤くていっぱいぶら下がっているのが青島版絵馬というところか。
この寺の裏あたりからかつてのドイツ人街に入り、天主教会前ではなかなかおもしろい光景。
この国の人間はつかまり立ちをする幼い頃から、写真を撮るときにポーズをつけるよう教え込まれているようで、観光地の雑踏の中でも子供が身震いするような気色悪いポーズで被写体になっていたりする。それも次々と出てくる子供達みんな自分お得意ポーズで、パパ、ママのカメラに向かう。
それが年頃になり、写真を見ただけでは絶対本人だと区別が付かないくらいの化粧と衣装を施した「美人スタイル」見合い写真で相手を釣り上げて、結婚まで持ち込む。
さて、今度は親戚縁者友人その他一同に披露するための結婚記念写真。
とってつけたようなポーズの連発で記念写真。この写真を撮す専門の写真屋がいるようで、
「はい、そこでお互いの頬をくっつけて空を見つめて~!」
「奥さん、ウエディングドレスをちょっと持ち上げて回転してみようか!」
などと色んなポーズを撮している。
残念ながら、似合っている!と思わせるカップルは皆無で、20年後にこの写真を見てげんなりするだろうなと感じさせるカップルが、そこここで青空撮影会。
バックの教会はこんな風に役立っている。
もうこうなったら、青島と言えば「青島ビール!」
早速古い工場の博物館なる場所へ走る。
日本のビール工場の見学コースを予想していたが、入場料60元(900円)
後でお楽しみの試飲コーナーでたらふく飲ませてくれるのだろうと足取りが軽くなる。
誰かが解説してくれるでもなく、製造工程は蝋人形が無言でアテンドしてくれる。
どうでもいいから試飲だ試飲だ!と引換券を握って小走りに向かうと、
小さなグラスに泡が半分占めているビールを渡され「一人一杯のみ」
これで60元はぼったくりだ!市内のタクシーワンメーター12元だぞ!
ここまで来たら、ここでしか飲めない無濾過の生ビール「原奬」(こんな字だったかな?)を飲まねばと、回りにわんさかあるビアレストランでぐいっとやる。
たしかに作りたてのビールは世界中どこへ行っても旨いものだ。
つまみにムール貝を頼んだが、出てきたのはアサリと半分腐ったような枝豆だった。
町中に戻り、以前に行ったことのある古い町並みに地域へ。
ここも狭い路地に人がごった返していて、人の汗のにおい、ヒトデの丸焼きやウニの殻ごと茶碗蒸しの並べられたのを見ていると気持ち悪くなってきて、そのうちおばちゃん二人がけんかしだして、なんてこった!と早々と退散する。
結論として、夏場に中国の観光地へは行くものじゃないね。