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2012年8月24日金曜日

でかい!ひろい!うざい!そんな中国の風景 青島編

 北京の報告で、ますますうざったい記憶が甦ってくるので、青島はさっと流します。

青島駅の近くのホテルにチェックインしてベランダのガラス戸を開けると目の前に見えたので、
とりあえず出かけた「桟橋」
何とかという寺に続く防波堤のようなものだが、この人混み。
海に降りている人はいったい何を採っているのだろうか・・・・

桟橋の途中で「ミッキーと一緒に写真を撮そう!」を職業にしているおばさんが、
着ぐるみの中暑さでぐったりしていた。
当然、不自然な顔のコピー版ミッキー。
 
こいつが先端にある寺らしい。中はしっかり土産物屋で埋め尽くされていたけど。
 
陸に戻りしばらく歩くと「天后宮」とかいう寺が出てくる。
修学旅行の団体が3つほど固まってなだれ込んでいった。
 
 
赤くていっぱいぶら下がっているのが青島版絵馬というところか。
 
この寺の裏あたりからかつてのドイツ人街に入り、天主教会前ではなかなかおもしろい光景。
 
この国の人間はつかまり立ちをする幼い頃から、写真を撮るときにポーズをつけるよう教え込まれているようで、観光地の雑踏の中でも子供が身震いするような気色悪いポーズで被写体になっていたりする。それも次々と出てくる子供達みんな自分お得意ポーズで、パパ、ママのカメラに向かう。
 
それが年頃になり、写真を見ただけでは絶対本人だと区別が付かないくらいの化粧と衣装を施した「美人スタイル」見合い写真で相手を釣り上げて、結婚まで持ち込む。
さて、今度は親戚縁者友人その他一同に披露するための結婚記念写真。
とってつけたようなポーズの連発で記念写真。この写真を撮す専門の写真屋がいるようで、
「はい、そこでお互いの頬をくっつけて空を見つめて~!」
「奥さん、ウエディングドレスをちょっと持ち上げて回転してみようか!」
などと色んなポーズを撮している。
残念ながら、似合っている!と思わせるカップルは皆無で、20年後にこの写真を見てげんなりするだろうなと感じさせるカップルが、そこここで青空撮影会。
バックの教会はこんな風に役立っている。

 
もうこうなったら、青島と言えば「青島ビール!」
早速古い工場の博物館なる場所へ走る。
日本のビール工場の見学コースを予想していたが、入場料60元(900円)
後でお楽しみの試飲コーナーでたらふく飲ませてくれるのだろうと足取りが軽くなる。
 
 
誰かが解説してくれるでもなく、製造工程は蝋人形が無言でアテンドしてくれる。
 
どうでもいいから試飲だ試飲だ!と引換券を握って小走りに向かうと、
小さなグラスに泡が半分占めているビールを渡され「一人一杯のみ」
これで60元はぼったくりだ!市内のタクシーワンメーター12元だぞ!
 
ここまで来たら、ここでしか飲めない無濾過の生ビール「原奬」(こんな字だったかな?)を飲まねばと、回りにわんさかあるビアレストランでぐいっとやる。
たしかに作りたてのビールは世界中どこへ行っても旨いものだ。
つまみにムール貝を頼んだが、出てきたのはアサリと半分腐ったような枝豆だった。
 
町中に戻り、以前に行ったことのある古い町並みに地域へ。
ここも狭い路地に人がごった返していて、人の汗のにおい、ヒトデの丸焼きやウニの殻ごと茶碗蒸しの並べられたのを見ていると気持ち悪くなってきて、そのうちおばちゃん二人がけんかしだして、なんてこった!と早々と退散する。

 
結論として、夏場に中国の観光地へは行くものじゃないね。




でかい!広い!うざい! そんな中国の風景 北京編

 尖閣諸島のある島に香港のいかにも目立ちたがり中国人という方々が、喚きながら上陸して、
一面トップで英雄扱いされた新聞が町中にあふれた日の北京に数日いたのだが、幸い雑踏の中でいきなり襲われることもなく、反対に韓国大使館の前で喚きそうになるのを抑えて、無事帰ってこれたので報告しておきます。

 中国も夏休み時期と言うこともあるけど、どこへ行っても人のるつぼというか掃きだめというか、人間の大きさの蟻の大群が、ほとんど一人(1匹か)残らず口々に色んなことを喚いて、そこら中を歩き回っている。そんな感じの状態。

テレビなどでよく見るすっきりとした広場で毛沢東の肖像が見れる!と地下鉄の駅から地上に出てみると、天安門広場はこんな感じ。しかも快晴の炎天下。
東京なら皇居二重橋前広場に田舎から出てきたわんさかの団体が、寄ってたかるようなものかな。人口が日本の10倍以上なら、当然雑踏も10倍の人の量というわけだな。
 
門をくぐり息もできないくらいの人混みをかき分けて、どうにか息ができると思えるスペースに出た頃には、正面に故宮の建築群。
お巡りの詰め所だか合宿所だかの建物で、洗濯物を干しながらこの暑いのに敬礼や整列の練習をしていた。

故宮博物院の建物の前まで来たが、これ以上回りが中国語だらけの満員電車気分を味わいたくないので、さっさとパス!
道を横に折れると「公園」の文字がありそちらへ避難。
「中山公園」入場料2元(30円弱)を出すだけで一気に人が少なくなり、静かな公園を散歩できる。
上海の中山公園とは全然様子が違う。
古典芸能ストリートパフォーマンス楽団が日陰で涼しげな?歌声。

川辺に沿った通りに人がいくつもの集団になって集まっていて、みんな地面の何かを見ていた。

骨董品の市かはたまた怪しい御利益あるお札でも売っているのかとのぞくと、
紙が一杯並べてあって、その紙の持ち主らしいおじさんやおばさんが座り込み、
人々はその人を中心に輪になって並べられた紙をのぞき込んでいる。
そんな輪が10個や20個じゃ済まない100個以上散らばって並んでいる。
なんじゃこりゃ?
女 1976年1月 未婚 1.76米・・・
就職斡旋業なら得意な技術や専門分野が先に表示されると思うので、
結婚斡旋というやつかな?そういわれると写真付きの紙もあったりして・・・・
でも、のぞき込んでいる人々はほとんどが高齢の方々、孫の相手を探しに来たのか、
もしかして、お手伝いさんご紹介?
カメラを一つの紙に向けると、そこのおばちゃんが血相変えて喚いてきたので、
(この国民は何せ喚くのが一つの礼儀になっている)
わからずじまいで立ち去る。

何しろ涼しいところへ!とドーム型の建物に逃げ込むと、
「国家大劇場」の文字に続いて「江沢民」の文字が光っていた。

この人種は喚くだけじゃなくて音楽も聴くのか・・・・ 
何と日本のNHK交響楽団の公演も近くあるようだ。
 
 
それから、話の種にここくらいは行っておかなくてはと「万里の長城」へ向かう。
まずは万里の長城の一つの長城行きバス停に行くと、
「並ぶ」とか「順番」という言葉を知らないこの国の国民は、
バスターミナルの入り口にバスが見えたとたん、そっちへ民族大移動のようになだれ込んでいき、到底、秩序を常に旨とする国民には、単なる醜い風景にしか映らず、さっさと退散する。
ちなみに北京に来て始めて知ったのだが、「万里の長城」というのはそこら中に張り巡らした防衛壁の総称で、色んな所にその壁はあるので、当然いろんな名前の長城があるようだ。
 
 
そもそも、郊外へ行こうとするから大変なので、近場の世界遺産をこなすとするか、
と向かったのが「天壇」
明清代に皇帝が五穀豊穣を祈る祭壇として造られ正月にしか使わなかったとのことだが、
地下鉄を降りてそのメインのドームにたどり着くまでの参道が長いこと。
ここで短距離のハードル競技をやったら視線が遙か向こうなので、
ハードルを次々倒して進んでいくだろうと感じる。
 
渡り廊下ではトランプや将棋らしきものをするグループがずらりと並ぶ。
 
 

やっと目的地へ。当然人の波。

むかし皇帝のみがそこに立つことを許されたという何でもない丘「園丘」の真ん中。
順番を待つ人々の長い列。
珍しく整列しているのにはびっくりした。おそらく床面がツルツルしていて、我先にと殺到すると次々ケガ人が出るということを、この国民は自己防衛のために知ってはいるようだ。

以上、北京の何にも役に立たない観光レポートでした。
不適切な表現が文中にあったとしても決して親書などは送りつけないでください。