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2011年7月15日金曜日

百名山No.86『空木岳』2864m なめたらあかん!尾根道

7月2日8:45 標高2650mまでを一気にロープ-ウエイで登るとあまりにも申し訳ない気持ちで、
到着した千畳敷を散策する軽装の方々と残雪のカールを記念撮影なんかして、
今回は楽々登山だからとおよそ5年ぶりの登山だという運動不足見え見えの長男を伴っての山行。
ちょっと考えが甘かったようだ。

 まずは雪渓を一気に極楽平まで。コースガイドでは楽々20分!だがこれが歩き始めだけにきつかった。




ここから尾根道だが、今夜の泊まりの「木曽殿山荘」まで約6時間、途中に3つの山があることを改めて思い知らされることになる。標高で言えばだらだら200m下った後一気に200m登るという行程を3回繰り返す。これも結構答えた。
それでも、チングルマやイワウメの咲く道を進み、11:45檜尾岳(2728m)頂上へ


 だんだん霧が多くなり周りが何も見えなくなってきて、更に進んで今度は13:45熊沢岳(2778m)

 まだあるのかいな・・・お~い!東川く~ん!とどうにか時折大きな岩場も乗り越えて15:00東川岳(2671m)

 山小屋の木曽殿山荘からは「午後3時30分までに入れるようにお願いします」と言われていたので、ゼ~ゼ~いいながら15:30ジャストに山小屋到着。
なんと今夜の泊まり客で一番乗りだとのこと。そういえば、早く小屋に着きたいと必死で、ずいぶん人を追い抜いて歩いて来なた思いかえす。
 山荘の看板にあるように木曾義仲がかつてここを越えていったとのことで、それで名前が木曽殿か・・・

 小屋から徒歩8分、その義仲が体力を回復させた「義仲の力水」がこの小屋の水場。
乾いた体にしっかりしみ込む冷たい清水。

 なんだか、ここ最近の流行か、山小屋もハイカラになったなと感じさせる作りで、ヒゲのおしゃれなオヤジさんが小屋を仕切っていた。夕飯にはおでんがメインメニュー。

 明けて7月3日 5:00の朝食後、霧が下から吹き上げてきてメガネがしっかり曇るほどの天気の中、結構スリリングな岩場もよじ登り 7:20空木岳頂上に
 下山道は計算したら標高差2000mを超えていて、こちらは最初から膝と足首に負担が掛かるなと予想していただけに慎重に下っていく。
途中、巨石がごろごろしていたり、崩落危険有りのハシゴ場があったりとなかなかのコースを池山小屋まで一気に下りる11:00



 山小屋にはこの山を百名山の最後の山にしたという写真が飾ってあり、何でもその方の名前が卯木(うつぎ)さんとか。なぜだかそれからこの山を百名山目にする方が増えてきて、4度目でようやく登頂できたという方もいるくらいこの山は天候により左右されることが多く、なかなか登頂できない山だとオヤジさんから聞かされる。
 とにかく無事下山。