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2013年2月20日水曜日

雪の「かたち」その1 白川郷

 あまりにもブログを更新してないので、知人からは「この世にいないのかと思った(笑)」とか言われ、あまりにも瞬間的な報告のフェイスブックなるものに頼りすぎていたことにちょっと反省。
日記として、自らの記録は残しておくべきだよね。

冬のシーズンいなると雪山に出かける、というと、
「雪山~?遭難するなよ!」と口々に言われるので、「雪の中歩き回ってくる」と言い直すここ数年。
毎年一度は足慣らしのために訪れる白川郷にあるトヨタ白川郷自然学校の周辺。

 東海北陸道の白川郷インターを下りて右折し、世界遺産の集落の方向に向かうと右手に八幡神社が雪に埋もれた見えてくる。ここにはこの地域で作られる名物「どぶろく」の仕込み用の水が湧いていて、今日必要な水はここ給水する。

直ぐ近くのコンビニで食料を買い込み、白山スーパー林道の表示の方に曲がる。
道の脇の雪がだんだん深くなり、目の前に雪の兵が見えてきたらもうこれ以上先は通行止め。
雪の迷路を右に進むと自然学校の建物がいくつか見えてくる。

駐車場の脇の車の背丈をはるかに超す高さの雪の壁をスノーシューでよじ登り、
自然学校のツアーコースで使ったのだろうと思われる踏み跡をしばらく歩くが、
だんだん面倒くさくなって、新雪の上を谷の川に向かって進む。

標高720mくらいの自然学校から200mほど谷へ下りていくと、雪の静けさの中に川のせせらぎの音が聞こえてくる。
河原の雪のかたちは、自然はどうしてこんなにきれいな曲線を作り出せるのかと感動してしまう風景。何となく女性の持つ曲線を思い起こさせてくれる。


振り返ると雪に覆われた一つの嶺が見える。方向から言って白山の手前の「三方岩岳」だろうか。


林道の橋を渡ろうとするときれいな踏み跡が森に向かって続いているのを見つける。
人の歩いた跡にしては幅が狭いので、イノシシやニホンカモシカが歩いた後に、キツネなどの小さな動物がそれをたどって歩いたのだろうか、縄張り意識が強く、においを辿るはずの動物たちも、冬の雪道は歩きやすさが優先されるみたいだ。
その足跡を辿り森に入ると、今度は明らか人の踏み跡だとわかる道が出てきて、
それを辿ってゾウゾウ山の方に歩き出す。
ここでも、スノーシューの踏み跡の道に小さな動物の足跡が小刻みな歩幅で付けられていて、
動物たちは人の歩いた跡を幹線道路にしているのかもしれない。
天気の良い雪道は一休みして日向ぼっこがしたくなる。
飛騨のにごり酒のカップ酒と、ここは中部地方だと感じさせる「エビふりゃーおにぎり」のランチ。
ほろ酔いの顔に太陽の温もりが心地よい。


雪の中にしっかり座った跡のかたちを残してくる。