ここで、感動したことが2つ。
3階建ての建物の2階は、現代美術と言っても比較的クラッシックな20世紀初期から第二次世界大戦あたりまでの作家の展示がしてあるが、ミュンヘンを一番の活動の場とした画家で、強烈な色彩とファンタジーに富んだ形の抽象画で有名なカンデンスキーの絵『Der Reiter』(騎手と訳すのかな?)の前に、幼稚園児と思われる15~6人の子供達に子供向けのプログラムを担当している美術館員のお姉さんが絵の説明をしていた。ちなみに日本では考えられないが、子供達は時価数億円?の絵の前のスペースに思い思いに座り込み、中には寝転びながら、時折、引率で付いてきた何人かのお母さんの顔をうかがいながら、それでもじっと美術館員の言葉に聞き入っている。
「この濃い青の色はどんな色かな?そうですね、寒いとか深い海とかの色ですよね」
「それに対し、このオレンジ色とか赤は?そうですね、あたたかな色ですね」
「それじゃこの色は?そう黄色ね。黄色は何の色かな?」
するとほとんどの子供達が発した言葉「太陽!」「そうですね~空に輝くお日様ですね」
ドイツの教育は正しい!!と感心してしまった!(この辺の意味がわからない人は6/21付ブログコーナーをご覧下さい)
そして、もう一つ感動のタネ。最近日本でも色んな地方に現代美術の美術館が出来てきたが、私は日本に限らず美術館は建物自体も芸術品であり、当然その中のトイレもその域にあると思っていて、早速このモダンピナコテークのトイレにも入ってみた。用を足すのが申し訳ないようなデザインだった。
写真は美術館の向かい側にあったライト(あかり)のお店のショーウインドウと、
町でよく見かけた自転車で引っ張るスタイルの乳母車