初めて韓国・ソウルに行ったのが、20年以上前で、経済交流団の一員として出掛けたのだが、空港に着きバスに乗せられて、昼食時間に近い時間とは言え、いきなり宴会場に押し込まれた。その店がウナギの店で、なんでもその日はソウル市内で軍事演習か何かがある曜日で、昼の時間は外出禁止。宴会が進むにつれて焼酎の一気飲みがあちこちで始まる頃にも、外からはサイレンの音やスピーカーで何かを叫ぶ声が聞こえていた。
そんな中で私が驚いて目が釘付けになったのは、網の上に横たわった大きなウナギの開き。少しずつ香ばしい匂いが漂ってくるその時!店のおばちゃんがバルタン星人みたいな感じで、演習の武器装備の代わりに使うのかと思わせるような大きなハサミを持ってやってきた!そして、おもむろに横たわるウナギを等間隔にちょん切っていったのだ。今ではもう慣れてしまったので、骨付きカルビやキムチはもちろん、冷麺だろうが牛の腸だろうが、長いものは何でも(この間は輪切りの大根のカクテキや韓国風お好み焼き「チヂミ」も切っていたな・・・)ハサミで切る国民だと言うことには驚かなくなって、反対に早くハサミを持ってきてと要求するようになったが、初めて見たときは驚きでしばらく放心状態だった。それも包丁で切るという常識の魚をハサミで・・・・
その韓国風ウナギ網焼きに再会した。国際展示会場KINTEXのあるソウルの隣町高陽市の畑の真ん中にその店はあった。メニューには日本でもよく見るポリポリと酒のつまみにするウナギの骨と、ちょっと緑がかった飲み物「ウナギの肝の焼酎」が付いてきた。
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