地元のチームや出身校が出場してないと、案外冷静にテレビ観戦に熱中できるのが高校野球。
最近は、高校球児も場慣れしているのか、スタイルが良くなったせいか、泥臭さとか地方色が薄くなってきて、何だか妙にスマートに見えてくるが、それでも、多少演じている気配はあるものの、ひたむきさとかがむしゃらさという彼らの横顔は見ていて感動を与えてくれる。
とほめていると、またまた問題発言を問いただされる監督さんが出てきて、まあ、それでも冷静になって反省して、謝罪した上辞任までしたんだから、それはそれで潔いかなと感じている。
出身校が同じと言うだけで会話をしたことも、直接話したこともないのだが、昨年ワールドシリーズでMVPを獲って、今期、縦縞のユニフォームから、ちょっと安っぽい真っ赤なユニフォームのチームに移籍したメジャーリーガーは高校の後輩にあたる。
古い話だが、甲子園で彼は5打席連続敬遠という高校野球では信じがたい仕打ちを受けた。
「少しは怒れ!」とテレビに向かってわめいたたものの、表情一つ変えずファーストベースに向かったその年寄りっぽい彼よりも、勝利のためと信じ、監督の指示を忠実に守った相手のピッチャーはどんな思いだったのだろうと、余計なお世話だが、今でも妙に不憫に思えてしまう。
それよりも、今でも許せないのは、勝利者インタビューでその監督が胸を張って言った言葉。
「**県のために、勝利のために指示しました」
これには素直に驚いてしまった!**県の人間はそれを許しているのかと、それ以来、この四国の土地には仕事でも行きたいとは思わないし、スーパーではこの県産のピーマンは買わない。
歴史のひとつの解釈をストーリーにしたのも面白いかなと大体は観ているNHKの大河ドラマも、今回はあの時代だからうけた単なる目立ちたがり屋の物語でしかないな、と全然観る気がおこらない。
だれでもいい、その県の方が「あれはすまないことをした」と一言でも言ってくれれば、すっと収まるのだが、いまだにその機会はない。あの監督は今どうしてるんでしょうかね?
ちなみに、その時の5連続敬遠を見事にこなしたピッチャーは、私の出身大学の野球部に入部したが、チームそのものも低迷し、彼も鳴かず飛ばずで終わったと記憶している。
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