数えてみると25年くらいの長きにわたり、春は必ず間違えることなく花粉症の季節がやってくるのだが、ここ数年は無駄な抵抗は必要以上にせず、自然に忘れた頃に効いてくる漢方薬以外は飲まず、はな垂れっぱなしにしてる。
反対にこれだけ長い間付き合ってきても、体に抵抗力が付かない自分にあきれかえっていると同時に、下手に色んな薬を処方するので体がそれに甘えているのではないかと、花粉を感じたら逆療法で森に山にと出かけ、体を慣らすことにしている。
そんな春のハイキングには、京都の盆地を囲んでいるトレイルコースを、史跡なども途中に立ち寄りながら、山登りシーズンの準備運動にと歩くのが手頃だと感じ、京都駅の観光案内所で「京都一周トレイル 東山」の地図(500円也)を買って出かける。
京都の町を囲むトレイルコースは「西山コース」「北山西部コース」「北山東部コース」そして「東山コース」の4つがあり、東山コースは南は伏見稲荷から北は比叡山ケーブル駅まで全長24.6km。
今回はそのうちの3分の1をゆっくり歩く。
電車でたどり着いた京都駅から一番近い登口をとJRの線路に平行に鴨川の方に向かう。
静かな住宅地の市営住宅の横にこんな石柱と案内板「平清盛終焉推定地」とある。
「推定地」というのが苦労の跡が見えるようで、大河ドラマに合わせて慌てて作ったものの、あのドラマと同じで、いまいち目立たず存在している感じだ。
線路をくぐって、塩小路通りに出て、塩小路橋を渡る。
橋のたもとの近くの小さな和菓子屋さんで「キンカン餅」なるものに惹かれ購入。
ちょっと寂れた商店街に営業しているのかわからないが成人映画の看板の立つ映画館があった。
ちなみに2階が映画館で1階はデイサービス。
しばらくすると、大きな門、三十三間堂の南大門が見え通り過ぎる。こちら側から見るのは初めてだな。
なんだか、トレイルのコースに着く前に、写真を撮る時間が長くなりそうだ。
東大路通りに出て、またJRの線路をくぐり、現れたのが「新熊野神社」
熊野古道はここから!などとうたい文句があった。
路地を曲がり緩い登傾斜から「剣神社」へ。紅白の梅が満開。
ようやく、トレイルコースの標識が現れ
道は山に向かっていく
森を一つ抜けると国道1号線
清水寺方面に上る階段
結構険しい山道なども出てきて
清水寺の裏山「清水山(242.5m)」頂上
しばらく進むと視界が開け「東山山頂公園」大文字山とその後ろに比叡山もかすかに見える。
ここで日差しの元のランチタイム。
展望台からは黄砂のせいだろうか、霞んだ京都の町を望む。
のんびり昼寝混じりのランチを取っていると時間が無くなってきた。
知恩院の裏から大鐘楼へ
観光客が行き交う神宮道をそそくさと進むと、青蓮院門跡の大きな楠が見えてきて、
息をのみしばし見上げる。
三条通に出て、栗田神社の前を通り抜け、蹴上の交差点。
中の煉瓦が螺旋状に積み上げられているので名付けられた「ねじりマンポ」のトンネル。
ここにもしっかりと京都一周トレイルの標識がある。
インクラインの線路を渡り、浄水場の横の日向大神宮への橋
日向大神宮の参道はひんやりと森が続き、登っていくとこんな標識。
ここから伊勢神宮が見えるのか?遙かに拝む場所だと言うが・・・・
結構きつい坂を登っていくと「七福思案処」
七つの幸福に関して思案を巡らすのだろうか・・・・森の寒さがしみてきて思案の余裕がない。
今日はこの辺で切り上げよう!と一気に南禅寺に下る。
温かな豆腐料理でも食したかったが、時間切れで地下鉄の蹴上駅まで戻る。
花粉症のはな垂れは絶好調!
1 件のコメント:
青蓮院門のところ…将軍塚ですね
忙しい中での山歩き
心の静養ができたでしょうか
私も大文字さんのところでおむすびを食べたいです
コメントを投稿