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2009年3月20日金曜日

ジャケ買い記録 その1

 世の中の音楽媒体の主流がCDになった今では、ちょっと物足りない気分ではあるものの、ミュージシャンの名前もその曲自体も知らずに、ジャケットを見ただけで購入してしまう、いわゆる「ジャケ買い」の傾向は、レコード屋さんで、立てて収納してあるLPを一枚一枚見ていく時代から続いている。
とは言っても、仕事帰りにふらりと立ち寄るようなCDショップも、通販や音楽配信の波に押されて、一つ一つ姿を消して言っている中、ショップを探すだけでもちょっと難儀な時代になったようだ。あの、ジャケットを次々眺めて、時には裏返してミュージシャンの名前や制作年などの文字を確認するのが楽しいのに・・・・それで、中身はどうだったの?と聞かれると、それがそれなりに心を打つ曲以上の「あたり」のアルバムがほとんどなんですよね。

 わかっていただける方なら、大きくうなずいていただけるだろうが、ジャケットの作りの美しさと言えば、ECMレコードです。ECM(Editions of Contemporary Music)社の音作りのコンセプトは、”The Most Beautiful Sound Next To Silence"~沈黙の次に最も美しい音~というように、それがしっかりジャケットにも表現されていて、キース・ジャレット、パット・メセニー、ゲイリー・バートンなどのミュージシャンの音にジャケットを眺めながら心酔したもの。ちなみに、私は若い頃2年ほどドイツで生活していたが、当時まだ東西に分断されていたベルリンが本来の目的地だったのだが、ビザの発給待ちをビールでも飲んで待つとするか、と、しばしの滞在を予定していたミュンヘンが、このECMレコードの本拠地だと知って、ECMがあるくらいならすてきな町に違いないと、ベルリン行きを中止してミュンヘンに住むことになったくらい。

 さて、今回のジャケ買いはGiovanni Allevi『JOY』中のイタリア語が良く読めないのだが、Milanoの文字がいくつも出てくるのでミラノのピアニストなのだろう。髪の毛の中にいくつものピアノの鍵盤を突き刺したジャケットは「何かあるな・・・」と感じさせ即購入、収録12曲全てピアノソロだが全く飽きさせないし、思わず泣かせるフレーズやリズムを取りたくなる曲など「大正解」のアルバムだった!

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「ジャケ買い」は経験ないですが、一度トライしてみたいな、と思いました。 楽しい発見がありそう。

匿名 さんのコメント...

ジャケ買いした後、そのジャケを飾りたい。でもCDだとちょっと迫力がなくて物寂しい。LPレコードのアルバムは芸術品だったのに。

土産亭伍藍(みやげてい・ごらん) さんのコメント...

LPレコードのジャケットは、書籍で言えば装丁のようなもの。そのまま壁に飾り額に入ったような雰囲気になりましたよね。ミュージシャンもそのジャケットにこっていて、ジャケットも主張してましたよね。