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2009年8月8日土曜日

朝・・・じゃなく、夜の風景 in 台風の台北 

 5日間もあれば、それなりの朝の風景も拝めると期待して乗り込んだ台湾・台北は、台風直撃でもろくも風雨に流されてしまった。
台風そのものは、日本にいても毎年何度か経験する程度のもので、飛行機も鉄道も止まったけど、バスは根性で動いているなら職場に向かうか、危なければ職場に毛布でも持ち込んで泊まり込もうか、という感じのレベルの台風だが、こちらに来て驚いたのは各地の政府、台北なら台北市と台北懸が、「台風のため、明日はお仕事中止!」と宣言してしまうのだ。それも2日続けて。これには驚いた!南国の雰囲気漂うのんびりした島国だとはいえ、外貨準備高が3位だか4位の国がこんなに根性無いのかと。なんでこれくらいで休みだ?と取引先に聞くと、看板や木は倒れるし外に出ると危ないからとか、川の数が少ないのですぐ洪水になる、との回答。それなら見るからに情けない看板類や木々の間伐などしたらどうなんだ、ダムや治水事業は優先すべきじゃないのかと言ったが、あっさり「無理」との回答。 商売するには間違った相手かも、と一挙に引いてしまった。(写真はテレビのニュースの画面だが、下の方に台南懸8/8は仕事停止の文字)そのテレビニュースも、町の木が倒れた!とか言って若いアナウンサーが風雨にあおられながらレポートしていて、日本でも同じ事やってるなと思いながらも、この大げさな表現はどこかで見たぞ・・・そう、台湾のニュースのトップ3には入るだろうが、台湾の女性国会議員が国会内で他の女性議員の髪をつかんで喧嘩しているあのシーンだ。
 しょうがないので、夜繰り出すか、と観光夜市なる地域に出掛けてみたが、ソウルの南大門やシンガポールの中華街、バンコクのナイトマーケット、尼崎商店街とそれほど変わりなく、おっ!これは何じゃ?という面白いものも驚きもなく、お薦めだという「臭豆腐」(特に臭いとは思わなかった)とお好み焼きのつぶれたようなものを食して帰ってきた。 ちょっと立ち止まってしまったのが射的の店くらいかな・・・・
台風のせいで、海外へ行ったら寄ってしまう生鮮市場や一般消費者の行くスーパーマーケットはお休みのようで、しょうがなくちょっと高級なデパートの食料品売り場に行くと、ここも目立つかなと、上海で経験しているので多少は覚悟していたが、台北の売り場は半分以上が日本製。これまた、つまんない、とつぶやき、ミュンヘンのビールを買って部屋で飲んでいた次第。ちなみに、その休みの中、傘を差してデパートまで歩いて10分。どこが台風?という感じ。 ついでに言うと、8月8日は8・8パーパーの日で父の日。台風で休業の中、街中で父の日を祝う家族連れを相当見た。
 そいえば、台湾も当然中国語圏だが、中国本土でも台湾でも、漢字の表現が面白くて、なるほどとほほえんでしまう言葉がある。例えばスーパーマーケットは「超市」、貿易センターは「貿易中心」、ドライアイスは「乾氷」、ホットドッグは「熱狗」・・・・・中でも、いつもその文字に絵が隣り合わせにある表示が「小心地滑」。英文が添えてあるので、(床が濡れているから)滑らないようにご注意!とよく見ればわかるのだが、小心という文字のイメージと滑っている絵を見ると、「滑ってやがんの、情けね~」と言う表示に見えて、いつも顔がゆるんでしまう。

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