2010年9月1日水曜日

忘れないうちに・・・その1 今年も利賀村のSCOT

 もう学校は始業式を終えて9月に入るというのに、遡ること8月21日、毎年恒例の富山県南砺市利賀で開催される国際演劇祭に出掛けてきた。
演出家鈴木忠志率いる多国籍劇団SCOT(Suzuki Company of Toga)がこの地に拠点を移して35年になるといい、その歴史の中で、日本国内より世界の注目がこの小さな山村に注がれていると言うことを毎年思わせてくれる。
 約2週間、新人研修に近い舞台から、世界各国の利賀で舞台をすることを一つの夢にしてきた劇団がいくつかの会場を使い公演するのだが、知っている人は毎年屋外劇場で開催される舞台を楽しみにしている。
 今回の屋外ステージの演目は『シラノ・ド・ベルジュラック』
エドモン・ロスタン作の恋愛もの舞台の定番を、鈴木流にアレンジし、日本の明治維新前後の設定に置き換えての演出は過去の鈴木演出を見ている人には、「こうなったか・・・・」と納得いさせる作り。
 この屋外劇の一つの特長は、海外からの観客も多いのだが、地元の、ご近所の観客も相当いて、富山弁があちこちで聞こえる。お目当ては芝居の中に「予算の限界」と鈴木の言う花火の打ち上げがあること、それと舞台終了後に、今回は富山県知事の鏡割りによる樽酒の振る舞いがあること。
 時間にして夜の10時過ぎまで舞台を鑑賞して、一杯やっていく知事がいること自体この演劇祭の地方主体の意味を知らしめるに十分で、一発イベントやれば次の選挙も大丈夫だなどと思っている全国の地方自治体の首長には勉強してもらいたいものだと毎回思う。

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