地方都市ではどこでも見る後継者不足や郊外型ショッピングセンターに押されてだんだんさびれていく商店街に、地元銀行がビルの3階に作った、芝居好きや落語好きの人間にとってはうってつけの「ちょうどいい大きさのスペース」で、今回は大好きな立川志の輔師匠の高座を、最後部の席で観に行ってきたが、そんな席でもしっかり表情が見えた。
なんでも、あの忙しい師匠が2008年6月のこのホールのオープン以来ほぼ毎月定期的に開催している『志の輔のこころみ』はこの11月21日で昼公演50回目、夜公演51回目だそうで、いわゆる志の輔定席ができあがっていて、毎回来ている!なんて人もいるようだ。ちなみにこの「てるてる亭」の命名は志の輔師匠だとか。
一席目は古典の『王子の狐』で若い女性や狐の表情をうめく表現していて良かったが、圧巻は二席目の新作の志の輔おなじみの『ディア・ファミリー』
師匠の出身地富山での人気の秘密の一つに富山弁でまくらを客席に話しかけるというのがあるが、今回はまくらだけではなく噺全てが完璧に富山弁で、今までこの噺は標準語でのものは見た事はあるが、圧倒的に演じる姿は生き生きしている。
帰りにビルの1階の「ほくほく通り」という土産物屋や雑貨屋の商店会を歩くが、寄席に来た人間には受けそうな作りで、この日は近隣のボランティア団体の施設での作品や工芸品の店が一杯出店していた。
これも空洞化した商店会の活性化の一つの手法かなと感じた次第。少なくとも閑散とした商店街にちょっとしたあたたかな場所ができたような感じで、何となく長浜あたりの町づくりを思い出した。金沢の地元の銀行さんもこんな地道なことから始めたらどうかな?
これも空洞化した商店会の活性化の一つの手法かなと感じた次第。少なくとも閑散とした商店街にちょっとしたあたたかな場所ができたような感じで、何となく長浜あたりの町づくりを思い出した。金沢の地元の銀行さんもこんな地道なことから始めたらどうかな?
そのほくほく通りの志の輔グッズコーナーで買った志の輔の顔入り甘酒饅頭もなかなか美味しかった。
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