各地で梅祭りが開催されてはいるものの、北海道では豪雪で立ち往生した車の中で亡くなった方もあったというこの週末。
時折雪の舞う富山県南砺市の福光、ここ最近お気に入りの「どじょうの蒲焼き」屋さんで蒲焼きを10本(1本おまけ付きで11本)購入して、さて、昼飯時だが、車の中で蒲焼きをかじり出すのもどんなものかいな、と町をうろつくと、何だか古ぼけた小学校かお役所の廃屋のような建物の前に、車が何台も停まっていて、何かいな・・・と見上げると
「春乃色食堂」とあった。
地元民に聞くと、知る人ぞ知る素朴な食堂だとのこと。
建物の壁の色もはげていて、それが実に味がある!と早速入ってみることにする。
玄関の「営業中」の看板がなければ、ほぼ通り過ぎてしまいそうな感じで、
風が吹き込んだらぶらぶら動き出す「食堂」と書かれた扉を押すと
ほんわかとおでん特有の湯気のにおい。
小さなテレビからは「お宝探偵団」の画像と音が静かに流れている。
4人掛けテーブル3つとおでん鍋前カウンター席があり、若い頃は看板娘とおぼしきおばあちゃんと、もしかしたらお孫さんかなと思わせる若い青年二人でやっているようだ。
ふっと、子供の頃通っていたお好み焼き屋を思い出してしまった。
システムがわからず周りを見ると、10人ばかしのお客さんたちは皿に乗った色んなおでんをつついていて、時折、カウンターの向こう側の大きな四角いおでん鍋の前で注文をする客とそのオーダーを鍋の中から取り出す店の青年の姿。
とりあえず、ネタをのぞきに行きおでんを注文し、ついでにほとんどの人がセットで並べていたのでどんぶりご飯たくあん付きを一緒に注文。
こんにゃくがいくらで、がんもはいくら・・・・などという面倒なことはしないようで、
皿におでん乗せれるだけが料金基本のようで、このセットで530円
もともと「シナそば」屋さんとして昭和20年台に開業したという当時のモノクロ写真も飾られていて、ひっそりと土地に根付いている食堂のようだ。
今度はその名の通り暖かくなってから、昼間っからおでんをつまみながら一杯やりたいような店だった。
2 件のコメント:
立派なひろうすの向こうにあるのは、蕗ですか?お味付けは濃いくち醤油で関東風ですね
そういえば、おでんは関西では「関東だき」って言いますね
そしてどじょうの蒲焼はどこで召しあがったのでしょう・・
「ひろうす」は関西的な呼び方ですね。その「ひろうす」こと「がんもどき」の向こう側にあるのは蕗です。
どじょうの蒲焼きは買ったことを忘れていて、車の中で一晩過ごした後、家に戻ってお酒の肴にしました。
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