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2009年6月21日日曜日

駐車場封鎖事件!

 なんだか、ものものしいというか、平日のアイドルタイムに、ひたすら無駄な電気を消費している2時間ドラマみたいな響きになりそうだが、ゲートがあって、敷地の中の規定の白線に沿って車を停めるたぐいの駐車場でのちょっと前にあった出来事。
 金沢の繁華街の裏通りにそこに並んでいた映画館は全て閉館撤退したのに、名前だけ残っている「シネマ通り」という小路があり、今は映画館跡地に駐車場がいくつか町のど真ん中にのんびり間抜けな空間を作っている。
 そこから50メートルくらいの所に、109という某鉄道グループのファッションビルなるものが建っていて、ぬあんだかよくわからない、へそだか背中だかを出して、きらきらメッキの飾り物をそこら中にぶら下げて、日本女性の最大の武器である碧の黒髪をケトウ色(←これは差別用語ですかね?)にしたネエちゃんアンちゃん達の寄ってくるようだが、その最上階、といっても4階ですが、にある「シネモンド」http://www.cine-monde.com/というミニシアター系の小さな映画館があり、時々足を運んで、じっくり映画をかみしめています。全国にはこの手の過大広告なしのまじめな(あえてこう表現しますが)映画館がまだまだたくさんあるようですが、どこも経営は厳しいみたい。その日は確か日本映画『ぐるりのこと』を観て、ちょっとほのぼのとした満足感を抱えて外に出て、駐車場に向かった。入るときに受け取った(勝手に機械がはき出すのだけど)カードと精算のための小銭をいくつか握って出口のゲートまで行き、さて「カード投入口」にカードを入れようとすると、これがなかなか入ってくれない。えっ?なんでや?何度もやってみるが、やる度にカードはひしゃげていってよれよれになっていく、その瞬間、その「カード投入口」のカネゴンの口みたいな横一本の線の隙間に何か光るものがあった。何かと思い車を降りてそのカネゴン口をまっすぐの覗くと、ぬあ~んと!コインが横一列にびっしり挟まっていて、誰かがカードを入れるべき所にコインを入れてしまったみたいで、さすがカネゴン!と唸ってしまった。
 などとたわけた感心をしていると、後ろに3台同じようにこの駐車場を出ようという車が並び、「早くやってくれませんか!急いでるんですよ」と駅の券売機の操作のままならない老人に言うように怒ってきた。「いや、私も急いでいるんですが・・・」とにかくこのコインをほじくり出さねば!と、とっさに車から愛用の耳かきを持ち出し、それをカネゴン口に突っ込んで、コインを一つ一つはき出させていく、これがなかなか手強くて、なかなか出てこないくらいこの「カード投入口」にコインを次々押し込んでいった輩がいたことになる。そのうち、ちょっと前に電話で呼び出し、極めて面倒くさそうな声で対応してきた管理人なるオヤジもやってきて、オヤジが言う第一声「困るんだよね、こんなところでもたついてもらっちゃ、後ろの人たちの待っている間の料金も払ってもらうよ」「あのね、被害者は私もなんですよ!」
 さて、耳かき作戦は功を奏し、カネゴンはうっすら口を開けて、カードを待つ状態に戻り、いちゃもんオヤジも機械の中のリセット装置を押して、約30分くらいで外に出ることが出来た。しかし、誰がこんな事を・・・・改めてこの機械の表示を見ると、「カード」以外の文字は全て漢字で、カタカナも読めない奴がいたのか?まてよ、最近金沢も外国人が増えて、「おにいさん、マッサージいかがですか?」などというビザなしお気軽不法滞在者もいるようだから、漢字だけはしっかり読める民族の仕業かな・・・と、車のハンドルを握ろうとすると、拳の中手のひらにはしっかり30分の耳かき労働賃金、5枚の100円玉が汗まみれになっていた。

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