2009年9月6日日曜日

ワインとMikanの話

 そもそも弱いくせにお酒は好きなのだが、食事の場合「最高の美食は空腹!」と思っているのと同じで、最高の美酒は喉の渇き具合と強いて言えば原料の味がするかどうかで決まると思っている。
だから、どこ産だの、どのブランドやシャトーで、何年ものがどうのこうのと、うんちくをたれているヒマがあったら、さっさと渇きを癒すために喉に放り込め!という育ちのわかる節操のない飲み方しかできない。ビールは麦の香りが口に泡立ち、日本酒は米のふんわりとした味がして、芋焼酎は芋のほのかな味がして、ワインは、おおブドウ君じゃないか君は!と思えるものがいい酒だと勝手に信じている。
 さて、話は今年7月のはじめまで遡るが、ドイツのワインがふんだんに飲める地域に滞在した。残念ながら、過去にドイツに数年滞在していたものの、ほとんどがビールを普段の飲み物としている地域バイエルンでの生活だったので、ドイツワインが美味しいといわれても何ともピンと来ないのが正直なところ。ただ、たった一度、スイス国境とフランス国境に近い町、ドイツワインの産地でいえばバーデンワインの南限に1ヶ月だけすんでいたことがあり、何とその時期はちょうどワインの新酒まつりの時期で、毎日町のあちこちに出ているワインの屋台で飲んだくれていたことがあるが、町を取り囲むブドウ畑のブドウ達が「いつのまにかこんなになったか!よしよし・・・」と新鮮さだけに感動して飲んでいた。
 
 そんな私が、ドイツワインの本場「ナーエ地方」の町バード・クロイツナッハ(Bad Kreutznach)で開催された州(ラインラント・プファルツ州)の祭りに、和歌山から乗り込んできたコーラス団のあやしいオマケとして2泊3日を過ごしたのは、貴重といえば貴重な体験。
ナーエ地方はモーゼル川とライン川にはさまれたナーエ川流域で、鉱石や宝石も産出するような土壌で色んなバリエーションのワインが楽しめる、とものの本には書いてあるが、私には安くて旨ければ文句なし!
その和歌山のコーラスグループ「Mikan」は、私の見る限り平均年齢50才は超えてはいるが、一年間この日のためにと練習を重ねた成果は、はっぴと浴衣に包まれて燃えるような塊となって、公演会場のホールの観衆を釘付けにしたようだ。その上、地元のゴスペルチームとのジョイントステージもあり、前日に一度だけリハーサルをしたとは言え、これがまた、洋と和の絶妙なバランスで、歌が披露され、鮮やかな浴衣姿と白一色のステージ衣装の競演に拍手喝采で無事文化交流も成功。なにせ、和服姿の団体がいること自体、町の注目の的で、それが州のそこら中から祭りのためにやってきた人々の目にも鮮やかに映り、公演後はヒーローとヒロイン状態で町のあちこちから声を掛けられていた。
翌日の地元の新聞には「うなり声とハーモニー」というタイトルでソーラン節を歌ったときの様子が大見出しで載っていた。





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