雪が解けて、南の方から桜の便りが届き出す頃、毎年しっかりやってくるのが「花粉症」
もうすでに20年以上付き合っているこの一連の症状は、今や国民的行事の一つにまでなっているようではあるが、初めてこいつがやってきた時は、ひどく驚いて慌てふためいてしまった。
その20数年前の初対面(鼻)?は鎌倉の山でのことで、某シンガーソングライターの歌詞にある「源氏山から北鎌倉へ、あの日と同じ・・・」と口ずさみながら春の風景を楽しんでいたのだが、突然、源氏山頂上あたりで、鼻水が止まらなくなった。なんだこりゃ、と思いながら持っていたポケットティッシュを瞬く間に使い果たし、ハンカチがティッシュ代わりになり、挙げ句の果てには鼻をかみすぎて、鼻血まで飛び出す始末・・・・。それ以来鎌倉という土地の名前を聞くとくしゃみが出てしまう(笑)
それにしても、これだけ長い期間毎年症状が出るのに、いまだに免疫も出来ず繰り返される学習能力のない自分に情けなさを感じながら今日もハナタレオヤジである。
それに加え、このところ春の厄介者の一つに「黄砂」がある。こいつは年中大陸から中国三千年の歴史!とわめきながらやってきているようだが、春は花霞、と情緒豊かに季節を詠む日本人には、自然を愛でる気持ちをぶち壊す不届き者の砂埃で、二酸化炭素排出量と共に黄砂排出量も国際的に規制してもらいたいと思うのは私だけじゃないと思う。
まあ、自然環境に抵抗しても、長い地球の歴史の中のほんの短い人間の営みの中では、慣れるしかないと思わせる現象ではある。
ところで、うちの春の兆しの一つに、カメの冬眠からの目覚めがある。この通称ミドリガメ、ペットショップで、つぶれた草餅みたいにへらへらと泳いでいるあの種のカメで、1匹360円くらいで購入したもので、それがすでにうちに居着いて10年以上が経ち、甲羅の大きさは半径20センチは超えて、エサを食らうときの顔はまさに凶暴なガメラのそれである。正式にはアカミミガメというらしく、ペットショップにごちゃごちゃ固まっているいるやつの原産はアメリカ・ミシシッピーのようだ。
毎年冬、寒くなると、首も手足も引っ込めて動かなくなり、こいつは死んだのかな、と放置しておくが、暖かくなるともぞもぞと動き出している。本当に死んだ奴もいて、最初3匹だったのが、1匹に減り、玄関で日向ぼっこさせておいたら、どこかの誰かが、「うちのカメもらって下さい」と1匹持ち込んできて、2匹体勢が5年ほど続いている。
彼らに名前は無くて、私は勝手に「カメ子」と呼んでいるが、日を浴びて目を細めて、時々、息をする音なのか「ミュウ」と云うような声を発する。
2 件のコメント:
春は別れと出会いですね。誰かがこんな歌を歌っていましましたが、あんな時代もあったねって笑顔になれる、そんな春がやってくることを願います。
しかし、しばらく土産亭師匠の高座を見ていないので、春と言えど少し寂しいですねぇ~。元気なのでしょうか。
元気でっせ。
どうにかぎりぎりで生きてますよ。
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