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2010年10月31日日曜日

35年ぶりの白山

 近い所にいると、いつでもいけると思っているせいか、なかなか行けない場所は誰にでもあるもので、私には「白山」がその典型だった。
 10月2日、快晴の空、
当初は「初心者になって白山に登ろう!」と声をかけたら、10人の知り合い達が、同行すると言っていたのだが、残念ながらそこは初心者っぽく私の計画倒れ。運動会や町内の行事が重なったり、仕事でどうしても手を離せないという参加予定者が次々と現れ、結局、グループのインストラクター役にと声をかけた「白山の自然を考える会」のメンバーで、ここ数年一緒に色んな山に登っているベテランの友人と全くの素人で登山はおそらく初めてという女子大学生、そして私の3人での山行になった。
 35年前、当時中学生の私は山岳会に所属していた伯父夫妻と父親、そして山岳会のメンバー数人で確かに白山に登ったのだが、その記憶はほとんど残っておらず、ご来光を眺める参加者の中に私がいるという写真を見た事がある、という記憶だけの白山。
 ひたすらのんびり行こうと言うことで、8時過ぎに市ノ瀬のバス停前に到着し、登山口の別当で会いに着き砂防新道の登山口を歩き始めたのは9時ちょうど、天気が良くて気温も適温、こんな時の登山は妙に軽く感じて、中飯場、別当覗、立て替え中の甚之助小屋、南竜分岐と教科書通りに、ポイント毎の休憩と順調に進んで、約4時間半で室堂センターに到着、


翌朝は雲行きが怪しく、ご来光は拝めそうにないという天気予報だったので、そのまま御前峰の奥の院に向かう。白山はこれほど綺麗で穏やかで、色んな方向の顔を持っていることに感じさせられながら足を進めた。
 
同行の友人は毎年白山に登りこの奥宮で柏手を打たないと気持ちがすっきししないとの事。
言われてみれば、私は毎年正月の初詣は麓の旧・鶴来町にある「白山ひめ神社」に出掛け、一年の無事を命の水の源である「白山」に感謝の気持ちを伝えているが、それを白山に登ってこそその気持ちは自分自身にも納得がいくものだと改めて感じ、来年からは体が続く限り年に一度は白山に登ろうと思った。



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