2012年9月19日水曜日

おさらいの百名山 その2『鳥海山2,236m』

 この山の姿を初めて見たのは、10年以上前、
日本海を北海道に向かって航行するフェリーのデッキからだった。
快晴の朝、すこぶる穏やかな波の上にくっきりとその山の姿はそびえ立っていた。

「あの山にいつか登ってやろう!」と思って数年後。
今度は家族の夏の旅行に東北の地を選び、その行程の中にこの鳥海山登山も入れた。
それはいいものの、家族全員とキャンプ用荷物で満杯の車で、金沢から東北を巡り、しかも運転手は数日私だけという状況。
今はどこから登ったかも記憶にないが、9合目あたりでばててしまって、急激に眠くなり、這い松だったかのクッションの中横になってしまい、「ちょっと疲れたからここで寝てる。頂上までおまえらで行ってこい」と家族に手を振った。

要するに、登ったはずの百名山でしっかり頂上まで到達してなかった山だが、頂上がもうそこに見えるんだし家族に代わりに行ってもらったから、まあいいか、とその時は思ったが、実際には登ってないから気になっていた山なんです。

さて、そのすばらしい姿を海側の秋田県にかほ市から見るとこんな感じ。

 
9月2日、今回は北側の由利本荘市猿倉の猿倉温泉に前泊し、
矢島口コースで頂上を目指した。祓川ヒュッテ手前の駐車場には朝7時過ぎでいっぱいの車。

ヒュッテの脇から木道が続き、鳥海山がすっきりと見える。
なんだか早くいらっしゃいよと手招きしているようだ。

しばらく歩くと5合目の祓川神社。
賽銭箱もないので手持ちぶさたでとりあえず脱帽して柏手。


北側だからか残雪も見えて

ふと見るとお地蔵さん。天気の良さにぽかぽか気分で快適な歩き。

六合目の「賽の河原」あたりから花の姿もちらほら



約1時間で7合目の「御田」へ。水田のように湿地が広がり、もう少し早い時期だったら色とりどりの花が見えただろう。
 


大雪渓が足下から涼しさを運んでくれる
鳥海山には「チョウカイ・・・」と付く名の高山植物もいくつかあるようだが、よくわからない。



他の登山道との分岐にあるケルンを過ぎると、いよいよ待望の9合目「氷の薬師」
だんだん道に火山岩を思わせる大きな石が増えてきて、

もうすぐ頂上だ!と一踏ん張り。
やった!とうとう頂上だ!とたどり着いたのが、七高山頂上(2,230m)で、
 どれが何だかわからない、恐山の風景みたいにたくさんの石碑があり、
一番新しそうなのが、東日本大震災の際に登山安全祈願で持ってこられたもののようだ。
ここより6mだけ高い本当の頂上、新山は向かい側に鎮座していた。
こんなところにも頑張っている植物がいる。

新山、手が届きそうなほど直ぐ近くなのにこれがまた手強いこと。
一度岩場の谷を下り、
快晴なのに風が強くなってきて吹き飛ばれそうになりながら、
また岩場をよじ登る。

お~っ!日本海だ!男鹿半島も見える。
10数年前はあっちからこの山の頂上を見ていたわけだ。


登山口からほぼ4時間で畳に常ほどの狭い山頂にたどり着く。
風が強くて頂上の看板を抱えてないと飛んで行ってしまいそうだ。
無事おさらいの終了。

下山後、麓の名水でのどを潤した。

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