去年の夏に白山に一緒に登った5人のうち、最年長の帯広の親分岡本さんに、
白山下山直後「北海道だと芦別岳に登ってみたいんです」とつぶやいたのが、今回の登山の始まり。
大学の大先輩である岡本さんは、仕事で日本中を駆け巡り、海外へ登山に出かけるパワフルな方で、まずはその岡本さんのスケジュールを調整してもらい、
「それじゃ娘さんも一緒に連れて行きましょう!」とメールをもらう。
実は岡本さんはうちの娘が勤務するグループ会社の会長さん。
それから、岡本さん以外の4人に声を掛けてみると、
みんな日々多忙極める社長さん達や職場では重要な役職に就いているにもかかわらず、
全員から「しっかりその日はスケジュール空けておきます!」との気持ちのいい返事。
帯広に集結したのは、
・奈良県生駒から、日々鍛えてキン肉マン。山を始めて6年だと言いながら、ザイル捌きも名人級の文具雑貨等輸入商社社長『曉さん』
・滋賀県高島から、今年は表銀座も裏銀座も走破だ!と雄叫びを上げる石川県小松市出身看護師師長山ガール?『恭子姉さん』
・岐阜県美濃加茂から、山よりゴルフ場に行く回数が圧倒的に多く、本格的に山登りを始めたのは去年から、それでも富士山は2回登っている化学メーカー社長『ショーゴくん』
・愛知県名古屋から、これまた登山といえるのは去年の白山が初めてで、最近はマリンスポーツにも顔を突っ込んでいる文具メーカー社長『友秀くん』
そして石川県金沢から鉄工所のオヤジの私。
ちなみに20才台の娘を含まないとチーム平均年齢50才。
<去年の白山登山の時のメンバー>
今回は、岡本さんの計らいで、なぜかハンディキャップマークの付いたワゴン車を用意していただき、その上その運転手兼今回の山行リーダーになっていただいた元警察官の社員の熊谷氏、通称『クマさん』も同行していただいた。
おっと、忘れていた、うちの娘も「本格的な山登りは5年ぶりだ」と言いながら参加した。
帯広駅前のホテルをまだ薄暗い早朝5時に出発し、登山口には7時ちょっと前に到着。
登山口の網の門もしっかりしていて、何しろそこら中にこれでもか!というくらいに「クマ注意!!」の看板がある。
そんな中、熊と格闘する覚悟?のクマさんが先頭で歩き始める。
左がクマさん、右は岡本会長。
標高差約1400mを登るので、初心者や運動不足の人間にはちょっときつい山かも。
尾根までの時折出てくる急坂にしばし私もあえいでしまう。
しばらくすると「見晴台」の看板がぶら下がった場所にに到着。下に富良野の町が見えてくる。
何しろ、息が上がってきつい以上に、熊が怖いので、クマさんの後に付いていくのに必死。
みんなだんだん言葉少なげになり、いつ休憩の合図があるのかじっと待ちながら歩き、熊鈴の鳴る音だけが聞こえる。
登山道の所々に熊の糞が転がっていて、うちの縄張りを荒らすんじゃないぞ!と無言で文字通り臭わせている。
歩き始めて2時間。他の登山コースとの分岐の「鶯谷」に到着。
「もう少しで上野かな?」などと和ませようとつぶやくが、みんなそれどころではないようだ。
熊への警告としてぶら下げてある鐘を打ち鳴らして前へ進む。
地図ではこの小さな池は「熊の沼」となっている。ここで熊の家族は水浴びでもするのだろうか?
目指す芦別岳の一つ手前の間「雲峰山」が見えてくる。
登りはじめて約4時間の11時過ぎ雲峰山に到着。
目の前に芦別の勇姿が見えて、もう少しだ頑張るべ!と思ったら、
リーダーのクマさんが緊張して先頭にいたせいかへたり込んで休憩していた。
運転手だけでも大変なのに無理言ってごめんなさい!
なんだかんだ言っても頂上に着いたら、みんな達成感で一杯。
登りはじめて5時間弱の開放感。
しかもこの天気。山頂の風が気持ちいい。
なんだか昭和のにおいのする平凡パンチ風ポーズをする、左からショーゴくん、岡本会長、友秀くん。
みんなで記念撮影
翌日は夕張岳に登る予定をしていたが、下り約3時間半、合計すると8時間以上を歩いた面々は、「もう足が動かない・・・」と連発。加えて天気も下り坂だというので、中止して、軽く登れそうな樽前山に目標を変更し、苫小牧まで移動。
とりあえず居酒屋で打ち上げ!
来年は岡本会長のご希望「立山近辺の山に登りたい」で、立山及び北アルプス周辺でまた一緒に登ろうと意見がまとまる。
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