数日、冬のような寒さの雨降りの続いた金沢に、ちょっとお休みといった感じの穏やかな天気の今日。
ほっとするような日本映画を観てきた。芥川龍之介の短編小説を映画化したという『トロッコ』
台湾の地が舞台だが、日本と台湾の関係というか位置づけを親子三代の視点で語られた作品だと私は感じた。あいにく画像がないのでHPでhttp://torokko.com/story.html
もしくは実際に映画館に足を運んで詳しくはご覧あれ!
物語の中だけの表現ではないと思うが、過去に日本は台湾という場所に多くの社会設備を整備し、それが今でも台湾国民の心に感謝や尊敬の気持ちとして残っているようだ。
映画では、かつて日本に行くことに憧れていた老人が、日本人が作った山の中の木材運搬用の線路に「日本人は何でもちゃんとしたものを作る」と尊敬の念を持っていて、この線路の上をトロッコに乗ってずっと行くといつかは日本に行けると信じていた、と言わせた。
「ちゃんとしたものを作る日本人」は、おそらく高度成長期の前までは実像として存在していたのだろうな・・・「ちゃんとしたものを作る」姿勢や技術が無くなっていくと、ろくに当たりもしない兵器ばかりを作り、それを消費するために戦争をけしかけることが国策だと考えている某大国と同じになり、不良品を量産しても安ければ売れて、叫いたらなんでも通用すると大きな錯覚をしているどこぞの「気分の悪い国」などになめられてしまうのだろうな・・・・若者よ、ちゃんとしたものを作るちゃんとした人間になれよな!
などと考えていると、せっかくに休日がもったいないので、映画の後は温泉に出掛けた。
金沢に住んでいると言うと、相手からまず出てくる言葉が「美味しいものが沢山取れるところよね」と次に言われる頻度が高いのが「いい温泉が一杯あっていいね」
それで、どこの温泉を指しているかというと、山代、山中、片山津の加賀温泉郷か、能登の和倉温泉。何が金沢じゃ?と眉間に寄せれるだけシワを寄せて言いたいところだが、そこは押さえて、「金沢市内にも温泉はあるんですよ・・・例えば、百万石の奥座敷と呼ばれ、竹久夢二も愛した湯涌(ゆわく)温泉とか」とお教えすることにしている。
金沢の街中から、その湯涌温泉のこじんまりとした温泉街にたどり着くちょっと手前にひっそりとあるのが「曲水温泉」。日本秘湯を守る会の会員宿でもある「曲水苑」一件の温泉で、温い露天風呂に使って山の風景を眺めていると、のんびり眠たくなってくる。
2 件のコメント:
土産亭師匠様。周南ではあっと言う間のお久しぶりでした。お元気そうで何よりでした。わたくしもいよいよ初老を迎えやっと一区切りというところまで来ました。この先の人生を考えると今までやってきたことはまんざら間違いでは無かったように思います。これからも末長くご指導ご愛顧よろしくお願いします。
なんだかあの会には同年代のOBの参加が少なくなったし、何度意見言っても、京都は毎年風情のないつまらない会場だし、参加者名簿では私は単なる平(ひら)のOBだし・・・ぶつぶつ文句言い出している年寄りじみてきた自分にため息出たりして。「み~あげて~ごらん~♪」ときたもんだ。
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