山に登ることにいつもついて回るのが、降りてからの温泉とその山々がはぐくんできた水の姿。
雪解け水が地下に潜り、長い年月をかけてわき出てくる。
その姿は神秘さや「聖なるもの」を感じさせる。
日本一の富士山の雪解け水を一気に地表に吹き出すようなわき水が、静岡県沼津にある「柿田川湧水群」
この川の源流そのものが一日なんと100万トンの湧水。
看板には東洋一とある。
ひっきりなしに車が行き交う国道1号線のよく見ないと通り越してしまう柿田川公園。
その中に水が湧き出している場所が見れる展望台がある。
第一展望台から川を見ると川幅20mくらいの真ん中にクレーターのようにくぼんだ場所から、砂を巻きあげながら水があふれ出ている。
白い輪郭の場所が水が湧き出しているところ。なんだか巨大な化学実験の雰囲気も漂っている。
そして、第二展望台。
筒状のところから水が出ているのだろうが、あまりにもその量が多くて、波も立たない。
水の透明度かその色からか、神秘的で吸い込まれていきそうな感じ。
気持ちよさそうに泳ぐ魚たちも神々しく見えたりする。
そんな水の聖地にも戦国時代に「泉頭城」という城が築かれ、幾人かの武将がその城主になったとか。
私も城を持つならまずきれいな水の確保から始めると思うので、ここは理想的かも。
かの徳川家康もしっかり目をつけ、この地を隠居城にすべく造営を命じたものの、完成前に没してしまったとのこと。城の見取図を見ても水の城と呼ぶにふさわしい。
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