2012年4月8日日曜日
昆山という町
上海の町から車で1時間半ほど走ると、蘇州の手前に「昆山」という町がある。場所的には上海のベットタウン的な要素が強いかもしれない。
蘇州や南京に向かうときに高速道路のインターチェンジにその昆山の文字を何度も見てはいるけど、滞在したのは初めて。
例のごとく朝の散歩は公園に行き、公園から人の流れをたどって市場へと向かう。
こじんまりした公園でひともまばら。
公園を抜けて雑踏のざわめきが近づいてきて、空気に青臭いにおいと生臭いにおいが混ざってくる。
公設の市場だ。
できたての豆腐から湯気が立ち上り
出番?をまつ鳥たち。
鶏はもちろんアヒルや鳩まで待機している。みんな中国人の胃袋に収まってしまうのだ。
これまた湯気でほかほかの肉まん屋さん。看板のメニューには20種くらいの名前が並んでいるが、どれがどれだかわからない。
でも、一つ一つせいろの中には違う種類のものが蒸されていて、次々買いに来る客の要望でいろんな形や色のものが見えて、
何が入っているかわからないが、人気のものを2種類買っていく。
ニラ入りの肉まんが1元(15円)、ちょっと茶色っぽく中には何も入ってないおそらく黒糖だと思われる味のものが0.7元(11円)だった。
量り売りするお酒の入った甕の並ぶ酒屋さん。人形の表情がなかなかいい!
今が旬のタケノコを並べている店が多い
こんな町の中、「昆山市公共自転車」と書いてある鮮やかな緑の自転車が時々目についた。
中国の都市部の道路では自動車とバイクが交通のメインだが、バイクも最近は全然音のしない電気自転車がほとんどで、足でしっかりこぐ自転車はほとんど見なくなってきた。
エコなのか事故対策なのか、はたまた運動推進の意味なのか、市の運営するレンタル自転車が人気のようで、保証金(といっても30元(450円))は最初に必要だが、後は市内の20カ所ほどのスポットでいつでも乗り回せるようだ。
国民性から言って、次々自転車はなくなっていくんじゃないかと思うが、こんな公共性の高い風景は中国では初めて見る。
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